専門コラム 第66話 自分らしいシンプルインテリアの作り方
自然でがんばり過ぎない印象のシンプルインテリアが好き、という方は多いでしょう。
「飽きが来ない、すっきりとしていて落ち着く」と考えると、とても理想的なインテリアですが、なんだか個性に欠けた印象にもなりやすいもの。
そこで今回は、あらためて知っておきたいシンプルインテリアの特徴とおすすめのテイストを2つご紹介いたします。
自分好みのテイストをプラスして、お部屋作りをもっと楽しんでみませんか。
自分らしいシンプルインテリアの作り方
1. シンプルインテリアの基本
なんとなくわかっているようで混同しやすいシンプルインテリア。
基本的な考え方を明確にすると、部屋作りの方向やモノ選びもぐんとスムーズになります。
<シンプルインテリアの特徴>
- 色味に統一感があること
- すっきりと整っていて清潔感があること
- クリーンなラインと装飾の少ない家具や小物
色はホワイトやベージュなどのニュートラルカラーをメインにした、淡いグラデーションが基本。
全体的にすっきり見せるには「隠す収納」を使い、どこか余白を感じられる空間を意識します。
家具などは、凸凹や装飾が少ないすっきりとしたシルエットが特徴です。
とは言え、シンプルなだけではちょっぴり面白みに欠けたり地味にも見えがち。
好みに合ったテイストを加えて、自分らしいシンプルインテリアを目指してみましょう。
2. シンプル派におすすめのインテリアテイスト
シンプルインテリアに似合う、代表的なインテリアテイストを2つご紹介します。
どちらもモダンな雰囲気をまとった、飽きの来ないおしゃれなインテリアテイストです。
● 自然素材とモダンな形状がおしゃれな「ナチュラルモダン」
「ナチュラルモダン」は、自然素材の質感とモダンな形状の木製家具、ナチュラルなカラートーンが特徴。
「木や観葉植物を使った癒しの空間が好み」「飽きの来ないナチュラルインテリアにしたい」という方にもおすすめのテイストです。
家具はストレートラインで太すぎない脚の木製家具、床の色味も同系色で統一します。
個性を出すなら、ぜひこだわりの照明や小物で。
サステナブルで注目される籐や竹、和紙素材なら、都会的なトレンド感もプラスでき、シンプルインテリアのアクセントにもなりますよ。
● 都会的でスタイリッシュな「シンプルモダン」
白やグレーをベースに、モダンで機能的な家具・雑貨を用いた「シンプルモダン」。
光沢のある表面や、飾りのないクリーンなラインが特徴で、「モダンで洗練された雰囲気が好き」という方にぴったりのテイストです。
またデジタル家電との相性も良いので、機能性を重視する方にもおすすめです。
自分らしさを表現するなら、メタルの脚を使った浮遊感のあるソファや、シルバーのパーツを大胆に使ったフロアランプ、メタルやガラスの装飾などもおすすめです。
オリジナリティが感じられ、よりあたたかみのあるシンプルインテリアになるでしょう。
いかがでしたか?
あなたは、どちらのテイストがお好みでしたか?
シンプルインテリアとひとえに言っても、テイストによって受ける印象はさまざま。
好みのテイストを捉えお部屋の統一感が上がれば、暮らしの満足度も違ってきますね。
それに、失敗のないモノ選びにもきっと役立つのではないでしょうか。
ぜひ心地よい部屋作りのヒントにしてみてくださいね。
もともと技術的なことが大好き。
前職は医薬品の工程設計や設備設計に携わり、実際にモノづくりの現場を経験しています。また、技術資料も日常的に制作していました。
そこで培った解析力をもとにお客さまの会社や製品の技術的な良さ、魅力をわかりやすく整理し、デザインを通して発信いたします。