専門コラム 第21話 自らの手で空間を彩るペインティングの魅力
新しい暮らしを機に「使い古した家具や小物を処分しようかな」とお考えの方はいませんか?
処分するのは簡単ですが、愛着のあるアイテムは捨てるのもなんだかしのびないもの。
そんなときは、お気に入りのペンキでリメイクに挑戦してみてはいかがでしょう。
新鮮な色を取り入れるだけで、想像以上にインテリアがリフレッシュすること請け合いです。
自らの手で空間を彩るペインティングの魅力
まずは小物・小家具から挑戦してみよう
手持ちのバスケットや小物などの小さな雑貨は、初めての方にも挑戦しやすいアイテムです。
素材感を活かしたツートンカラーや、ストライプ、ドット柄は小さなものだからこそトライしやすいのも魅力。
また植木鉢などは、チョークペイントで塗れば文字も直接書けるため、キッチンハーブなど複数の鉢を並べて置くときにもわかりやすくて便利に使えます。
さらにスツールや子供用チェアは、色を変えるだけで部屋の雰囲気もパッと明るく。
お子さんと色を選んで作業するなど、家族の思い出作りと一緒にモノを大切にする心も育めそうです。
中型家具でお部屋の雰囲気をガラリと変える
見飽きた空間をリフレッシュするには、リビングのサイドチェストやコーヒーテーブル、ダイニングテーブルなどの色を変えるのも効果的。
お部屋にあるアートやアクセントカラーと色をリンクさせれば、よりまとまりのあるコーディネートができます。
塗り方には、シンプルに均一に塗る他に、塗り終わった後でやすりをかけるユースド加工など、最近はyoutubeでもさまざまな手法を見つけることができます。
ただ使い心地も大切なので、ヘビーユースなテーブル天板などには、撥水・防汚効果のあるオイル仕上げにするなど、使い勝手に合わせた組み合わせを取り入れてみるのも良いでしょう。
またペンキを塗った後は、引き戸のつまみや脚を変えてみるのもガラッと雰囲気が変化します。
新しい家具のように、お部屋のコーディネートがますます楽しくなりますね。
プラスαのある特殊ペイントも楽しい
プラスαの機能性や独特な質感のあるペンキにも注目です。
中でも「マグネットペイント」は好みの大きさにカットしたベニヤ版に塗るだけで、キッチンやデスク周りに便利なマグネットボードが完成。
ちょっとしたメモ書きや好きなポストカードなどが気軽に貼れますし、カジュアルなカフェ風インテリアにも相性抜群です。
その他に金属の質感が表現できる「アイアンペイント」も面白いですよ。
経年変化したような錆を纏った質感のものなどもあり、無骨でクールな印象のインダストリアルインテリアや、海外インテリアにあるようなヴィンテージテイストにもおしゃれにアレンジできます。
いつものお部屋を新鮮に、また刺激的な変化を与えてくれるDIYペインティング。
新しいものを買うのとはまた違う、達成感や充実感、モノを大切にする心地良さを味わうことができます。
オリジナリティ溢れる空間を自分たちで作れるのも魅力。ぜひお天気の良い日に、ご家族で挑戦してみてはいかがでしょうか。
もともと技術的なことが大好き。
前職は医薬品の工程設計や設備設計に携わり、実際にモノづくりの現場を経験しています。また、技術資料も日常的に制作していました。
そこで培った解析力をもとにお客さまの会社や製品の技術的な良さ、魅力をわかりやすく整理し、デザインを通して発信いたします。