専門コラム 第54話 幸せを呼び込む春のドーパミンインテリア
長い冬にお別れを告げ、暖かい季節の到来です。
桜のつぼみの膨らみや草花の彩りからも、春の気配を感じますね。
できれば暮らしにもそんな春のパワーを取り入れて、気分の上がる空間にしたいものです。
そこで今回は、春の模様替えや気分転換にぴったりの「色」を使ったインテリアをご紹介します。
春カラーでインテリアをアップデートして、暮らしに喜びと陽気さを運んでみませんか。
幸せを呼び込む春のドーパミンインテリア
1. 幸福感が上がる色や柄を取り入れよう
「明るい服を着ると、なんだか気分が明るくなる」とよく聞きます。
それもそのはず、色が私たちの気分や健康に与える影響は、色彩心理学上でも認められていますよね。
中でも春の花を彷彿させるピンクやイエロー、オレンジなどの明度や彩度の高い色は、高揚感ややる気、幸福感が上がると言われています。
そのような明るい色を取り入れたインテリアを、昨今「ドーパミンインテリア」と呼び、パンデミック以降注目を集めています。
特に2023年は、パステルカラーやカラフルなストライプ、チェック柄などハッピーな気分をもたらす色柄がトレンドになるのだそう。
でも明るい色使いはハードルが高い、と思う方も少なくないですね。
そんなときは、クッションやドアマットなど小さなパーツにアクセントとして使うのがシンプルでおすすめです。
2. 明るく前向きなアートに変えてみる
季節によって、ウォールアートを変えるのはとても簡単で効果的な模様替え術。
全てを変える必要はなく、ひとつ変えるだけでも気分はリフレッシュします。
色はクッションカバーや小物とのリンクを意識すると、バランスが良く空間にリズムを与えてくれるでしょう。
またフレームには、気分が高揚する写真を入れるのもおすすめです。
行ってみたい旅先やお気に入りの旅行写真などは、たとえ旅の計画はなくとも楽しい気分ややる気を起こさせてくれます。
3. 植物のパワーを感じられる配置や庭作り
忘れてはいけないのが、植物で暮らしに彩りをプラスすることです。
特に春は、外から元気をもらう絶好のチャンス。
自然と屋外を眺める機会も多くなるため、お庭や部屋の環境を整え、色を取り入れて幸福感を高めましょう。
たとえば、窓の傍にソファを移動させ温かい日差しを楽しむ。
新しい植物を迎えて、お庭や窓廻りに彩りを添えてみる。
室内には、外からの光を受け反射する吊り下げタイプの植物を。
お庭には場所を取らずに華やかに見える縦型庭園を造ってみるのもいいでしょう。
視覚にも入りやすく、明るい気持ちにさせてくれること請け合いです。
いかがでしたか?
私たちの心を不思議と左右する色のパワー。
春は明るい色がおすすめですが、色の好みというのはとても主観的なものです。
何色にせよ、自分が元気になれる色を傍に感じることで、気分良くなれることは間違いありません。
ぜひモチベーションアップのためにも、試してみてはいかがでしょうか。
もともと技術的なことが大好き。
前職は医薬品の工程設計や設備設計に携わり、実際にモノづくりの現場を経験しています。また、技術資料も日常的に制作していました。
そこで培った解析力をもとにお客さまの会社や製品の技術的な良さ、魅力をわかりやすく整理し、デザインを通して発信いたします。