専門コラム 第9話 おうちカフェで美味しくお洒落に暮らす
友達、時には一人で何気に訪れるカフェ。
コーヒーやドルチェ、時には軽い食事など、時折訪れるカフェは日頃頑張っている自分へのご褒美の様などこか特別な上質な時間だったりします。
特別に高級なコーヒー豆や紅茶葉を使っている訳ではないのだけれど家で飲むコーヒーや紅茶よりは美味しく感じる...そんな経験は誰しもある筈です。
中には「あぁ、こんなお洒落な空間が家にあればもっと美味しいコーヒーが飲めるのに...」と思った方もいるかと思います。
おうちカフェで美味しくお洒落に暮らす
アンティーク
日々の暮らしの中で一息つきたい時、
突然の来客をもてなしたい時、、、
外国の街角の小粋なカフェや、
気分がほっこりする古民家カフェ。。。
そんな雰囲気のコーナーがあれば日々の暮らしがもっと彩のあるものになるのではないでしょうか。
家を建てたいとおっしゃられる方とお話する時、よく耳にするのが、奥様のお気に入りのカフェのデザインに近づけたいと言うリクエストです。
住宅の予算は残念ながら限られています。インテリアはいわば嗜好品的なものになってしまうのでどうしても後回しになってしまいがちです。
そんな時、私はギリシャやイギリスのカフェの写真をお見せした経験があります。
その写真に写っているのは決して高級品ではないけれど、どこか雰囲気があり、一目見ただけでも
あぁ、こんな場所でのんびりできたらなぁ、、、
家事の手を休めて飲むコーヒーはきっと美味しい筈。。。
と言う言葉が自然に溢れて来そうな風景ばかりです。
海外のカフェは古い家具を上手に使います。
倉庫の片隅に眠っていたミシンにテーブルクロスを掛けてテーブルにしたり、木製の椅子やテーブルを自分でペイントして再利用したり古いものと上手く共存しています。
古いものだからこそ風合いが増し、良い雰囲気を醸し出すことが出来るのかも知れません。
一輪挿し
古い家具などない、増してやアンティーク家具などは高くて手が出ない、そんな方へ、ご心配は要りません。
女性がお洋服に差し色を使う様に、インテリアや小物にも一手間加えてみましょう。
例えばテーブルに置く一輪挿し。
それを少し武骨、でも可愛い外国製の廉価なアンティークのグラスや調味料入れなどを利用してみて下さい。
レースのコースターを使ったり、シュガースティックをポット入りのブラウンシュガーの角砂糖やミルクに変えたりするだけでも随分と雰囲気は変わってきます。
チェストの取っ手を鋳物に変えたり、陶器製の物に変えるのも一つのアイディアです。
野花を飾ることも
窓の額縁やお手洗いの手洗いの傍らにお花を飾ってみましょう。
お花を買うことも素晴らしいですが、散歩のついでに見つけた野花を飾ることも素敵です。
もう使わないけれど捨てられない思い出の食器や、ラベルがお洒落なキャンベルのスープの缶、フォルムが可愛いペリエの空き瓶などにさりげなく飾られた花はあなたの生活に彩を添えるでしょう。
安くてもお金をかけなくとも少しの手間と時間をかければあなたの暮らしも上質なものになってきます。
いかがでしたか?
仕上げはボサノバやYouTubeのカフェジャズを流せばもうそこは世界に一つだけのお家カフェの出来上がりです。
美味しいコーヒーや美味しいドルチェで一息ついたら、もっと素敵な明日があなたを待っています。
もともと技術的なことが大好き。
前職は医薬品の工程設計や設備設計に携わり、実際にモノづくりの現場を経験しています。また、技術資料も日常的に制作していました。
そこで培った解析力をもとにお客さまの会社や製品の技術的な良さ、魅力をわかりやすく整理し、デザインを通して発信いたします。