専門コラム 第283話 書くこと。それは労働集約型ビジネスではないということ
「同行訪問」についてのアンサー記事はいかがだったでしょうか。
そして今回は「文章を書く力」についてです。
ところで唐突ですが、個人的に思うのですが、営業職に従事している方のなかには、実は過去に「普通のサラリーマン」ではなかった人が結構いるんじゃないでしょうか。
そんなこともあって、聞いてみたのです。
皆さんの中にも、もしかしてかなり本気で、その道のプロを目指した経験があるのではと。。。
書くこと。それは労働集約型ビジネスではないということ
1 「ぐずぐず文句を言っているとバチがあたります」
春樹氏の言葉ではありませんが、技術って本当に大事です。
この前の引用で省略した箇所に、春樹氏はこのようにも言っています。
文章を書いて生活できるのなら、どんな仕事でもやりたいという人は世の中にたくさんいると思いますよ。通勤もないし、上役もいないし、人付き合いの必要もないわけだから、ぐずぐず文句を言っているとバチがあたります。
皆さんも知ってのとおり、大抵の仕事の不満は「通勤がめんどう、上役が使えない、人付き合いが煩わしい」に集約されます。でもこの相談者の場合は、ライターか物書きでしょうから、そこからも解放されています。
しかもこの人の場合は、物書きはちゃんと副業レベルではなく、仕事として成り立っているみたいです。
だから春樹氏は、わざわざ言っているのです。
「ぐずぐず文句を言っているとバチがあたります」と。
春樹氏は続けます。
「文章がうまく書けるようになれば、仕事をするのがずっと楽しくなる」。
とても大事なことなので筆者からも繰り返しましょう。
「うまく書けるようになれば、仕事をするのがずっと楽しくなる」。
そしてこれは事実です。だから音楽でも絵でも、上手い人ほど基本から離れないのです。
とてもシンプルな答えですが、だからこそ「努力してもっとうまくなれば?」と言っているんです。
もちろん一挙両得とは行きません。時間もある程度は掛かります。それでも練習と思って書き続けていくことで、人は必ず変容の瞬間を迎えます。そして、あるときを境に、難しいフレーズがいとも簡単に弾けるようになるんです。 あなたもプロでしょうから、このようなことは経験済みのことだと思います。
で、僕らの仕事って、その繰り返しなんですね。
2 仕事に上下があるということ自体が下劣な考え
それと基礎練習とか訓練っていうと、労働集約型ビジネスとか下劣でおしゃれではないと考える人もいるようです。筆者は、それは全く的外れな回答と思います。
だいいち、仕事に上下があるということ自体が「下劣な考え」、三次元的な古い思考です。
時代はそういう期間をとうに過ぎています。
私たちの仕事に優劣はありません。
かえって物書きや音楽家という仕事こそ、こなすだけの才能が無ければ出来ない仕事です。
またそういう仕事は、やっている本人が好きだから成り立っている仕事です。
漫画家の尾田栄一郎氏など、「尾田栄一郎」という人が居て、初めて成立しています。
確かに連載漫画を描くことは締め切りがあって大変な仕事かも知れません。でも彼でなければ成し得ない仕事です。
そういう意味で、やる本人がとても優秀で、神から与えられた(あるいは命じられた)仕事とも言えます。
筆者はニュースレターを書いて結果を出している人も、「天賦の才」を発揮している人だとみています。
皆さまの健闘を陰ながら応援しております。
記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇
弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。
営業マンの業績アップを目的とした人事考課制度を構築するための指導、教育・助言を行っています。
また、人事考課制度を戦略的に活用し、高確率で新規顧客を獲得するための方法論を日々研究しています。