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専門コラム 第310話 言葉が【上滑り】するようでは営業マンとして失格!

 

前回の投稿では、人生が好転する人は絶対に不満や愚痴をこぼさない、
そして詰まらないことで怒ったりしないことを書きました。

こんな小さなことを改めるだけでも、あなたの人生は大きく変わります。

つまり、それは同じ波動を引き寄せることになるわけですが、今回は少し別の視点でこのことを見ていこうと思います。

そうしたことが気になる方だけ、お付き合い願えれば幸いです。

  

言葉が【上滑り】するようでは営業マンとして失格!

人生にショートカットは存在しない

皆さんはノウハウコレクターという言葉をご存知でしょうか?

ノウハウコレクターとは、もともとネットビジネスなどで使われ始めた言葉です。

あるサイトでは次のように書いています。

情報商材や書籍を通して多くの知識を持っているものの、思うような収益があがっていない状況を指します。情報を得ることで満足してしまい、実際に行動しないことが原因で、ノウハウコレクターになってしまうケースが多いようです。

『ノウハウコレクターとは|売るのが難しい商品を売る方法[1]』より抜粋

 

ノウハウコレクターは、僕らが関与しているリアル営業とは一見関係ないように思います。
ただ、売り方としてせっかく興味をもったアイデアでも、こんなのやっても売れるわけがないと、すぐに蓋を閉じてしまうようでは、ネットビジネスで言うノウハウコレクターとそんなに変わりはありません。

またこの本は参考にはなるけれど「私が求めているのはもっと簡単にできる方法」と言って、すぐ別の方法を探そうとする方もいます。筆者はそういう方も、一種のノウハウコレクターではないか、と思います。

勘のいい方はもうお分かりだと思いますが、人生ってそんなに容易く出来ていません。
もっと簡単にできる方法をという方に、神さま(あるいは人生)は、もっと難しい課題を突き付けてきます。そういうふうに人生は作られています。

この辺がよく分からない方は、前の投稿の「可能性の扉」について書いたチャプターをみてください。

 

はっきり言って、人生に失敗したくないと思っている限り、人生は一向に好転しません。
なぜならいい人生を歩みたい(より安全で、より簡単な、失敗のない人生)と願っていることは、そうではない人生を必ずセットで経験するようになっているからです。

それとは逆に、自分ではどうにも出来ない苦難を与えることはないと自覚し、「何くそ」と苦難を乗り越えた方に、神さまは魂のレベルをワンランク上げてくれます——現在、打撃不振で喘ぐ四番の村上も、いずれは息を吹き返すことになるはずです。

2024.5.30投稿【専門コラム 第309話営業マンは有象無象にだけはなってはいけない】

 

もちろん、これを信じない方が大多数だということも筆者は知っています。
でもある方も、同じようなことを言っていました。
「人生にはショートカットという道はありません」と。

人生って不思議なもので、悪いことを排除しようとすると、(陰と陽で)良いことも一緒に排除するようにできているんです。
だからこそ、愚痴や不満を言っている限り、人生は一向に好転しません。


[1] [『ノウハウコレクターとは|売るのが難しい商品を売る方法』](https://biz-shinri.com/dictionary/know-how-collector)

  

ノウハウコレクターが話すことはかならず「上滑り」を起こす!

では続いて、皆さんは「上滑り」という言葉の意味を知っているでしょうか。

ネット(ブログ等)で調べてみると、何やらいろいろ書いています。

 

上滑りというのは、会話に深みがなく表面的になってしまっていて、本心から会話ができていない状態のこと。

『話が「上滑りしそうな時」ほど、話をしてみる*2』より抜粋

 

かつて松下幸之助さんはこう言ってますよ、みたいな話をする。そんな時、どうも言葉だけがあって心がこもっていないとか、上から目線だとか、そう受け止められるようなのです、とおっしゃいます。

『【会話】上滑りする言葉|早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所*3』より抜粋

 

なんか中途半端なので、子どもの国語辞典(旺文社 第十版)で、「上滑り」の意味を調べてみると
“うわべだけしか理解しないで本質に至らないこと。またそのさま”
などと書いています。

ようやく、まともな言葉の意味と遭遇できた感じです。
なぜ「上滑り」という古い(?)言い方を引っ張り出してきたかと言うと、ノウハウコレクターを続けていると、話している言葉が段々「上滑り」気味になってくるからです。

そして分かる人には分かるのです。
この人は自分の体験で言葉を紡ぐ人か、そうじゃない人かが。

言葉が「上滑り」する人というのは、一見アタマは良さそうに思います。
それは人の論理を、いかにも自分が発したものとして言語化するからでしょう。

でも残念なことに物事の本質を掴んでいませんから、話す内容は一向に心に響きません。これが、言葉が「上滑り」する人の特徴です。

こういう人って、一応売れることは売れます。でも人並みを超えることはまずありません。
また濃いファン客とも多分縁遠くなります。それは自分の言葉で喋らないからです。

営業が目指してはいけないのはこのタイプです。

だから皆さんにだけは、ノウハウコレクターになってはいけないと言いたいのです。

 

*2 [話が「上滑りしそうな時」ほど、話をしてみる](https://ranger.blog/superficial/)

*3 [【会話】上滑りする言葉|早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所](https://ameblo.jp/asayoji-zeirishi/entry-11730091759.html)

 

あらためて感じる大谷翔平選手の凄さ!

そしてノウハウコレクターこそ(何度も言いますが)以前から言っている有象無象なのです。

前にもコラムに書いていますが、有象無象にまみれて、魂の成長を止めてしまった方に、閉じたゲートは一生開きません。

そしてもう一つ重要なこと。それは少しでも人生を好転させたければ、愚痴や不満を口にしてはいけません。これを続けている限り、どの業界にいようと人生で成功を収めることはありません。

日本で、いまこれが非常に分かりやすいのが、WBCで エンゼルス からジャパンに呼ばれた大谷翔平選手でしょう。
記者からの会見でも、大谷選手の口から愚痴や不満のようなものが出る瞬間を、誰ひとりとして見ませんし、もちろん想像もできないでしょう。
そして、あるのは淡々とした姿(受け答え)です。

また彼は日本に戻ってきても、私たちのようにどこにも遊びに出掛けられません。
先日もたまたま用を足すためにコンビニでトイレを借りたようですが、偶然飛び込んだコンビニにお客さんが居なくて、何年ぶりかに非常に伸び伸びと買い物ができたと喜んだと言います。
ここ5年ぐらいは、日本に戻ってもそんな日々を送っていると話しています。

でも一見そんな味気ない日々に思えても、毎日好きな野球ができ、夜には快適なベッドで眠れていることに幸せを感じているといいます。
こんな大谷翔平というひとりの野球人から、僕らはまだまだ学ぶことが沢山ありそうです。

かつてイチロー選手から、僕らはいろんなことを学びました。
けれど今回の大谷選手を見て思うのは、他のメジャーリーガーとは格やレベルが数段違うということです。

先日、大谷翔平は2026年WBCに意欲を示したそうです。

たとえ負けても筆者はいいと思います。
ただできることなら、もう一度、大谷のいるジャパンの試合を見てみたいです。

そう願いながら、またテレビで応援したいと思います。

  

  

   

記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇

 

弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。

営業マンの業績アップを目的とした人事考課制度を構築するための指導、教育・助言を行っています。

また、人事考課制度を戦略的に活用し、高確率で新規顧客を獲得するための方法論を日々研究しています。