専門コラム 第257話 なぜ営業コラムで「スピリチュアリズム」なの?
「自分の得意分野」について、一旦この話題に区切りを付けたところです。
ただこちらのテーマは、多くの方が取り上げ、そして注目していることです。
気になる記事や動画があれば、またこのコラムでも取り上げてみたいと思います。
また、実はもう一つ伝えたいことがあります。
前テーマでは、本コラムにしてはめずらしく、MOMOYO さんというスピリチュアルヒーラーの考えを取り上げました。
もちろん本コラムは、各方面の専門家の意見など、面白いものであれば積極的にピックアップしてきました。
ただ、何ゆえ営業コラムに「スピリチュアリストの意見なの」と、感じた方もいるだろうとも思います。その辺のところ、率直な考えを皆さんに伝えておこうと考えました。 今回のコラムは、一種の「問わず語り(=ひとりごと)」として、読んでいただくと幸いです。
なぜ営業コラムで「スピリチュアリズム」なの?
1 「スピリチュアル」とは「退屈極まりないもの」?
あらためて、「なぜこのようなコラムで、スピリチュアリストの話題を」と感じた方もいたでしょう。
これは『得意なことで徹底的に磨きをかけると人生が変わる!(2023.1.26投稿)』のリード文にもありますが、
本物のスピリチュアリストが解説すると、こと仕事に関する話は「とても分かり易い」と以前から気づいていました。
ということに尽きます。
また MOMOYO さんの動画チャンネル[1]は、これ以外にも興味深いビデオが並んでいます。タイトルだけ見ると面食らうかもしれませんが、中身は意外に普通のことが語られています。
ただ自身は古くからスピリチュアルに関心があった訳ではありません。
シャーリー・マクレーンの『アウト・オン・ア・リム』は愛読していましたが、それは彼女の映画が大好きだった——なかでもジャック・レモンとのラブコメディ『アパートの鍵貸します』は最高!——からで、この本がニューエイジに注目されたからではありません。
またバシャールの本も結構読みましたが、しかし現実主義を自認していたこともあり、バシャールの本は退屈極まりない書物に過ぎませんでした。
なんと言ってもその頃大事だったのは、仕事です。
ほかのことは、それ以上でもなければそれ以下でもありません。
知らぬ間に溜まっていたスピリチュアル関連の本は、数年前、『アウト・オン・ア・リム』を除き、躊躇なく一気に処分しました。 つまり、スピリチュアルとは「そういうもの」でしかありませんでした。
[1] [MOMOYO channel](https://www.youtube.com/channel/UCit4Iu0EPk4fP0P_gZio5Zg/featured)
2 魂の成長という点で仏教もスピリチュアルも同じ!
ただ数年前に親族が亡くなり、長男である私が仏壇やお墓を私が引き継ぐことになります。
そして毎朝、ご先祖さまに感謝する習慣ができると、何かが自然と変わっていきます。
たとえばある時に、どういう訳か「断捨離(自分の過去との決別)」を行いたくなり実行しました。
しかしそれは、今から考えても自然の成り行きでやったものとしか、自分でも説明できません。
これは後で分かったことですが、筆者がやった「断捨離」の仕方は、スピリチュアル的に正しい方法でした。正確に言うと、自分なりのオリジナルな方法ですが、「let go;手放し」のやり方としては理に適ったやり方のようなのです。
勝手に良いように捉えると、ご先祖さまに対する感謝の思いから、知らぬ間に魂に成長の兆しが表れたとでも言いましょうか。
そして魂の成長という点では、仏教もスピリチュアルも同じだと気づいたのです。
仏教というと、これもインドで発祥した宗教の一つです。
しかし日本では古くから天皇や貴族が深く傾倒したこともあり、お釈迦さまのことを我々日本人が悪く考える人はまず居ません。
いっぽうスピリチュアルは「引き寄せの法則」などが注目されてから、マスコミからとかく“お金儲けの手段”と結び付けられてしまいがちです。ただこの「断捨離」を経験したことで、スピリチュアルも仏教と同様、根本的には魂の成長という意味では同じなのだろうと腑に落とすことができました。
そして自分の中では、営業とは人間学という意識があります。 その点で似非(えせ)スピリチュアリストではなく、正規にスピリチュアルを学んだ方の意見は、三次元の世界から全く成長できない人が伝えることより「よっぽど参考になる」ということ。
今回取り上げた MOMOYO さんの動画が、まさに良い例です。
3 相手の立場をよく理解できる人・想像できる人がこれからの営業に欠かせない
しかしながら、筆者がスピリチュアルに関心を持ったのはここ 2、3 年のことです。ですから仏教はもちろんですが、スピリチュアルにも詳しい訳ではありません。
ただハッキリしていること。それは関心があるのは人間の魂の動きであり、宗教ではありません。また心惹かれるのはお金儲けではなく、魂の波動の高さです。
そして波動の高い人というのは、相手の立場をよく理解できる人、想像できる人です。そしてこれこそ、新しい時代に求められる売れる営業に欠かせない要素だろうと思います。
ところで、いま全米では「SBNR」というのが話題になっているそうです。
「SBNR」とは「Spiritual But Not Religious」の略称。
無宗教型スピリチュアル層のことを言うのだそう。
直訳すると「スピリチュアルなものに関心があるが、宗教的ではない」という意味でしょうか。何となく本コラムが心惹かれるスピリチュアルな要素と似ている気がします。
確かにコロナを経験した現代人は、皆「漠然とした不安」を抱えており、これまでとは違う「心の豊かさ=スピリチュアルなもの」を求める人が増えていると言えましょう。
本コラムも「SBNR」に準らえるのではありませんが、従来の枠におさまらない、相手の立場をよく理解できる・想像できる営業マンを追っていきたいと考えています。そういう意味において、前回取り上げたテーマが、ひとつのマイルストーン(道標)と捉えていただけると嬉しく思います。
これからの営業マン応援コラムも、どうぞよろしくお願いします!
記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇
弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。
営業マンの業績アップを目的とした人事考課制度を構築するための指導、教育・助言を行っています。
また、人事考課制度を戦略的に活用し、高確率で新規顧客を獲得するための方法論を日々研究しています。