専門コラム 第150話 あらためて、ニュースレターの書き方・始め方
ここのところニュースレターについて記事を書いていますが、その書き方が分からない方も多いと思います。
実は昨年の夏前に、このコラムでニュースレターの始め方などの記事を結構あげています。
ただそれを見つけ出すのも、何かと面倒だろうと思いました。
そこで以前から書き方のヒントのようなものを、また見繕ってまとめてみようと考えていたところです。
今回の記事は「ニュースレターを始めてみたいが、その書き方を教えて欲しい」という読者を想定して書いています。
短いコラムのため限界はありますが、少しでも皆さんの参考になれば、これ幸いに思います。
あらためて、ニュースレターの書き方・始め方
ニュースレターを書くにはワードなどの文書作成ソフトがあれば十分
ニュースレターを書くにあたって、最初にフォーマットについて考えてみましょう。
いまでも手書きのニュースレターというのもありますが、ほとんどの方はパソコンを使って書類系の仕事をこなしているはずです。
そこでニュースレターも、パソコンに搭載しているワードなどの文書作成ソフトを使います。
そのため Windows を使用している方は Microsoft の Word。
Mac の方は、365 シリーズの Word のほかに、Pages というかなり優秀な無料の文書作成ソフトがありますので、これで十分です。
また Word にも Pages にも、設定画面を開くと「ニュースレター」というジャンルが用意されています。
これを適当にアレンジするだけで、自分なりのニュースレターの雛形が作れます。
以前はニュースレターを書くソフトとして、Microsoft の Publisher をお勧めしてきました。
その理由はニュースレターに欠かせない要素が、Publisher には親切に用意されているからです。
そのため使える方には、Publisher をお勧めします。
Mac でも Mac 用の MS Publisher が使えます。
この辺は各自のお財布との相談です。
ニュースレターの構成について
ニュースレターの標準的なコンテンツの量は、A4 で 4 ページ分を A3 用紙 1 枚表裏に割り付けて印刷します。これを「A3見開きサイズ(表裏)」といいます。
ただこの辺も最近では割と流動的といいますか、なかにはA4裏表で完結する短めのニュースレターもあります。
そのためレターの書く分量も、各自の都合に合わせて自由に変えていただいて構いません。
ちなみに、ニュースレターでいちばんやってはいけないことは、定期発信を途中で止めてしまうことです。
そこで、はじめは無理せず、A4 裏表サイズではじめてみてはどうでしょう。
そしてニュースレターの手応えのようなものが出てきたら、A3見開きにサイズアップする。
こういうやり方でも、一向に構わないと思います。
次に構成です。
A3見開きサイズの想定で、大まかな構成を説明すると、
- 1ページ目は「タイトルヘッダー」と、「近況」および「本文導入のリード文」に費やします。
- 見開きページに当たる 2、3 ページには、レター・コンテンツの本文が来ます。
- ラストの4ページには、発行人の写真付きプロフィール及び会社情報、スッタフ紹介などを配し、そして最後に「編集後記」を割り付けます。
何もこれが正解ではありません。
ただし、アタマの近況報告とニュースレターの本文、そして最後に来る編集後記は必ず書くようにします。
というのも、反応の取れるレターはニュースレターの本文も大事ですが、それよりも出だしの近況報告と編集後記に書く内容でほぼ決まってくるからです。
別な言い方をすれば、プライベートな独白が結果として、ニュースレターの反応を決めるのです。
だからといって、これらは決して反応を狙って書いてはいけません。
近況報告は、あくまで淡々とした調子で、仕事やプライベートの一コマを切り取るようにします。
読者は、そうしたあなたの一面に興味を抱きます。
ワンテーマに絞ったニュースレターとは?
ニュースレターには大きく分けて、アラカルト的なレターと、ワンテーマに絞ったレターがあります。
アラカルト的ニュースレターとは、健康情報、美容情報、レシピネタ、うんちくネタなどをバランスよく配置するレターです。
そしてワンテーマに絞ったニュースレターとは、土地探しや資金計画、建築に関する情報など、主に仕事上のワンテーマを深掘りしていくようなレターです。
アラカルト的なレターは、実際に書いていませんから、これについてアドバイスすることができません。
ただ注文住宅の場合は、ワンテーマに絞ったニュースレターのほうが向いていると思います。
また、仕事に関するテーマにこだわらず自由にトピックを選べるのも、ワンテーマレターの良さです。
たとえば映画が趣味という方は、好きな映画とインテリアネタを引っ張って書いてみても良いでしょう。
また音楽が好きな方は、たまには好きなジャンルの音楽について語る号があっても構わないでしょう。
これは先程の話にも繋がることですが、ニュースレターで読者がもっとも知りたいことは、このレターを書いている営業マンの生来の性質・人間性です。
そして仕事上のワンテーマを選ぶ際にも、営業現場で活躍する者にしか語れない独自の生の情報を選択します。
これを言い換えると、インターネットの検索ページでは拾えない、現役営業マンが語る生の情報です。
そして「こういうことを教えてくれる」から、その営業マンを好きになるのです。
これはあなた自身が、よくご存じだろうと思います。
ちなみにこのコラムも、営業マンに届くニュースレターのつもりで書いています。
同じことを、お客さまにきっと役立つと信じて書けば良いでしょう。
皆さまの健闘を祈っております。
何か質問などありましら、お答え出来る範囲となりますが、ご返答させていただきます。
記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇
弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。
営業マンの業績アップを目的とした人事考課制度を構築するための指導、教育・助言を行っています。
また、人事考課制度を戦略的に活用し、高確率で新規顧客を獲得するための方法論を日々研究しています。