専門コラム 第240話 「自分が提供できる価値」が分かると人生が楽しくなる
皆さんには縁遠い話かもしれませんが、仕事には「ネットの副業」というものがあります。
副業にもいろいろあって、代表的なものだとアフィリエイトというものがあります。
アフィリエイトってご存じでしょうか?
ネットの世界では副業が上手くいき、本業の収益を超えるという話もめずらしくありません。
そして上手くいくと、本業(オフライン・ビジネス)では稼げない額を手にする人もいます。
実際、それで億を稼ぐ人も実際にいるようです。
夢のある話ですね。
しかし、そんなことから、ともすると「ビジネスイコールお金」と思いがちです。 でも本当に凄い人は、この公式を絶対に忘れないものです。
その公式とは「あなたが関わる全ての人たちが豊かになれば、あなたのビジネスは繁栄する」というものです。
「自分が提供できる価値」が分かると人生が楽しくなる
1 お金儲けの前にしなければいけないこと
このことは、お金儲けの前にしなければいけないことを僕等に伝えています。
それは「自分達の価値をどれだけ提供できるのか」です。
そもそもビジネスの始まりとはどんなものだったのかということを、私たちに気づかせくれます。たとえばお金が生まれる前、与えた価値の見返りは、物々交換のようなやりとりがなされていたことを想像させます。
ビジネスの始まりは、みんなそんな風なのが、そもそもの始まりだったはず。
つまりお金とは、価値を提供することで得られるものということです。
言い換えると、相手にどれだけの価値を提供できるかが、ビジネスのスタートとも言えます。
そして多くのスターターは、自分の得意分野は何かを模索するのではないでしょうか? そして誰にも負けない自分の得意分野で「あなたが関わる全ての人たちが豊かになれば、あなたのビジネスは繁栄する」という公式が生きてきます。
それが、自分自身の強みは何かを知ることが、ビジネスでは大事であることに繋がっていきます。
しかし、ともすると「ビジネスイコールお金」と思いがちです。またそれは確かにハズレではありません。ある意味では、「ビジネスイコールお金儲け」が、最も正しい考えと言っても良いでしょう。
但しこれが行き過ぎると、イギリスやアメリカのような覇権国家を生んでしまいます。
いまウクライナで行われている戦いがあります。この戦いのそもそもの原因は、このような覇権国家主義が作り上げたものと言っても良いでしょう。 「アフィリエイトで億を稼ぐ人もいる」と聞いて「アフィリエイトを始めた」という方も間違いではありませせん。でも少なくとも、お金というものがなかった頃は、「自分の得意分野」「自分が提供できる価値」を知り、その価値を提供する。
そして周囲の人が豊かになることで対価を得ていたことを、僕達は忘れてはいけません。
2 かつての自分は「自分の得意分野」など口にできなかった
またビジネスを始める場合、どの分野で戦うのか。それを決めることもかなり重要なことです。
なぜなら「自分の得意分野」はじめから把握している方は、結構稀だからです。
恐縮ですが、自分が住宅営業を始めた理由は、他の仕事より圧倒的に給与体系が良かったからです。しかも選んだ会社は業界でも名前が通った会社です。ただ、当時は転職が憚れる時代だったこともあり、転職するのもこれが最後のチャンスだろうと思って、ダメもとで応募した記憶があります。
つまり大学の建築学科を出たから、元々建築に興味があったからではありません。
そういう意味では、自分こそ「結構稼ぐ人もいる」と聞いて、仕事を選んだ口です。ましてや「自分の得意分野」など、心にもありませんでした。ともかく普通に安心して暮らせることを考えるだけで精一杯でした。
しかしやってみると、営業という仕事にも、建築という分野にも、意外とフィットしていると感じられました。自分は同僚より口も達者ではありませんが、自分の教育係の上司も決して「話し上手」な人ではありませんでした。ようは自分のスタイルを見つけて磨くことで、「話し上手」ではなくても、営業として生活できるだろうと感じられたのです。
またその上司は、地道に顧客開拓することに力を入れていたため、農耕型の営業では同僚に負けない自信がありました。そういうことも重なって自分なりの突破口を見出せたことは、とてもラッキーだったと思います。
そして結果的に、20歳代を同じ業界で営業職として仕事を続けられました。
また在籍当時の営業ノウハウは、その後のコンサルタント人生に多大な影響を与えています。 そして現在では「自分の得意分野」、「自分が提供できる価値」が何かが分かります。
3 大事なこと、本質的なことはそう多く変わらない
この「自分の得意分野」、また「自分が提供できる価値」が、何かが分かると、その後の人生が楽しくなります。
これを皆さんにも分かち合いたいと考えています。
いちばんには営業という職業です。
これをお読みになっている皆さんは、住宅という仕事を生業としている方が大半ではないでしょうか?
そして苦労して商品知識を覚えたり、かつての自分のように営業の突破口を見出したりしていることでしょう。しかしその苦労はその時だけのものではなく、一生の財産になります。つまり営業時代の成功体験はノウハウとして、その後でも活用できるのです。
ですから同じ学ぶのなら、出来るだけ深く学ぶことをおすすめします。
いま書いていることのほとんどは、20 数年も以前に学んだことです。もちろん現在も書籍などで新たな知識も得るのですが、大事なこと、本質的なことは、そう多くは変わりません。
逆に本質が分かれば、新しいことも面白いほど早く理解できます。
そして狭い分野ですが、営業やマーケティングという仕事がある限り、これらのノウハウは必ず誰かの役に立ちます。たとえ営業という人気の無い分野でもそうなのです。ただし、何度も言いますが、出来るだけ深く学ぶことが大切です。上っ面だけでは、それ程役には立ちません。
先日ある方が言っていました。
それは「物事の本質を極めれば、他の分野もわかる」というものです。それは何故かというと「分野は違えど、物事の本質は同じだからなのです」と。
これを聞いてから、より本質について探求したくなっています。 皆さんの営業マンとしての健闘を、陰ながら応援しております。頑張ってください。
記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇
弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。
営業マンの業績アップを目的とした人事考課制度を構築するための指導、教育・助言を行っています。
また、人事考課制度を戦略的に活用し、高確率で新規顧客を獲得するための方法論を日々研究しています。