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専門コラム 第114話 「知識の仕入れ」には、建築系YouTuberのチャンネルが参考になる!

 

タイトルにもうたっているとおり、「知識の仕入れ」には建築系 YouTuber のチャンネルが参考になります。

何故ならこれらの YouTube チャンネルは、住宅建築実務で出てきた問題点、またSNSを通じて得た顧客の質問に答えるカタチで動画を配信しているところがほとんどだからです。

 

しかもテキストサイトと違うところは、全てプロの住宅実務者が作っています(一部例外もあります)。

特に、以前春ごろにコラムで紹介した YouTuber のものは全部おすすめです。

ですから書籍を読まずとも、一応の勉強は進められます。早くこのことに気づくべきでした。

 

有名どころをざっと上げると、

などです。

 

これらのチャンネルは、おそらく皆さんと同じ規模のスモールビジネス・スタイルで経営している工務店や設計事務所がほとんど。

 

なかには個人で経営する不動産会社もあります。

 

当然人数の関係から、代表みずからが営業から設計まで行っている会社もあります。

同じ悩みや環境下で頑張っているところも多く、深く知ると意外に共感できる点も見つかるでしょう。

 

そして、これらのチャンネルで扱っているテーマや題材から、自分なりに知識を深掘りしても良いでしょう。また情報誌(ニュースレター)を作る際の参考にもできます。

  

  

「知識の仕入れ」には、建築系 YouTuber のチャンネルが参考になる!

数十年先には人間の仕事の概念は無くなってしまう時が来る?

  

ここでおすすめの動画チャンネルをあげる前に、読者の皆さんに伝えておきたことがあります。

少し話が横道に逸れますので、先を急ぎたい方は次のチャプターに進んでください。

 

筆者は上にあげた YouTube チャンネルの他に、不動産コンサルタントの長嶋修氏の動画[1]を楽しみに見ています。

そして、先日長嶋氏が出演したNHKテレビ番組で一緒になった不動産投資家と、飲みに行く機会を持たれたようです[2]

 

詳しい話は省きますが、この不動産投資家さんは30歳の中国の方で、本業はAIの技術者のよう。

長嶋氏も彼をとてもクレバーな人物と評価していました。

そして彼と別れた後、長嶋氏の Facebook 宛にこんなメッセージが来たと言います。

 

「自分はAI技術者として、テクノロジー視点でしか発言できませんが、このペースでAI技術やロボット産業が進化を続けた場合、数十年先には人間の仕事の概念は無くなってしまう時が来ると考えています——」

 

まあこの話をどこまで信用するかは自由ですが、少なくとも現状から未来を深読みすると、近い将来、移動や面談の概念はかなりの部分で要らなくなると考えて間違いないでしょう。

またそうしたことへの準備も含めて、私たちはもう少し身軽になった方が良いのではないでしょうか。

 

そう言う意味ではYouTube に限らず、動画コンテンツのアプローチ手段を持つことは、そろそろ会社として考えておく良いタイミングに来ていると筆者はみています。

 


  

[1] [長嶋 修の「不動産経済の展開を読む」](https://www.youtube.com/channel/UCOcQ68ppAk_ezdSNKzlP81Q)

[2] [【番外編175】036&37ちゃんねる:完全オフモード。まったり、ダラダラ、とりとめなく。夕方、一杯やりながらお気楽に。イメージは「深夜ラジオ風」。不動産投資の話とかはしません。](https://www.youtube.com/watch?v=GiD-qpU0JEw&t=318s)

 

     

おすすめの建築系 YouTuber は?

  

話を戻しましょう。

筆者がおすすめの建築系 YouTuber は、冒頭に上げた中で選ぶと『ふくろう不動産』と『姫路の工務店クオホーム 注文住宅』、そして『ラクジュ建築と不動産』も外せないかなあと思います。

 

他のチャンネルも、特に温熱環境(断熱、気密)を勉強したい方におすすめです。

上にあげた 3 つも温熱環境や住宅の基本性能についておすすめできるチャンネルなのですが、それ以外の話題についても幅広く網羅しています。

したがって断熱、気密が苦手な方にも、上の 3 つなら入っていきやすいかなと思います。

 

この中で筆者が古くから追っているのは『ふくろう不動産』のチャンネルです。

ふくろう不動産の社長も筆者と同じ中川と言う方で、最近ではセールスをしない不動産屋として自身を定着させているようです。

 

服装もご覧のとおり、ビジネス・スーツではなく工務服を専ら着用。普段の移動手段は90ccの原付バイクみたいですから、徹底したスリフティぶりがうかがえます。

 

そして話のほうはいっさい笑いのない真面目なトークを繰り広げていますが、理論的で分かりやすい話ぶりに好感が持てます。

 

また取り扱いテーマも幅広く、本業は不動産屋でも、建物の知識にも長けている点が彼の大きなメリットです。

 

なお中川氏はホームインスペクターの資格保持者でもあり、契約が前提なら無料で建物状況調査(+α)が受けられるようです。

 

私自身も現役を離れてかなり経つので、彼のチャンネルで知識に間違いないか、確認に使っています。

そのぐらい信頼のおけるチャンネルなので、まだ見ていない方は、半日ほど時間を取ってじっくり動画を見てみると良いでしょう。

 

     

基本的なYouTubeチャンネルの見方

   

筆者も動画については、一度も運用側を経験はしていません。

ただ今回はあくまでチャンネルを見て、勉強することを想定しています。

その上で、全くの動画初心者が、これらのYouTubeチャンネルに触れる際の見方を簡単に説明しておきます。

 

これらのYouTubeチャンネルに飛んで、【動画】タブをクリックすると、時系列(だと思います)で配信済みの動画がざっと並んで表示されます。

 

この中から気になるキーワードやタイトルの動画を開いてみましょう。

 

気になるキーワードやタイトルがなければ、とにかく最新のものを見てみると良いでしょう。

 

なお続けて同じYouTubeチャンネルを見る場合、【ホーム】画面を固定にして「リンクを新規タブで開く」ようにしておくと見やすいと思います。

よって始めはスマホよりパソコンで閲覧するのがおすすめです。

 

そして自分に合うチャンネルに出会ったら、やはり半日ほど時間を取って公開済みの動画をひととおり見てみることです。

そうすると自分の知識の足らない部分や、情報誌のテーマにしてみたいことが見えてくるでしょう。

 

もちろんここに上げた動画チャンネルだけが、建築系 YouTuber ではありません。皆さんも自分に合っている動画チャンネルを見つけてみましょう。