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専門コラム 第265話 「新しい時代」への移行期 「営業」はどう変わる?

    

「新しい時代」。
この言葉は、本コラムを開始した2019年の年末から、各方面で言われていました。

そして日本では、クルーズ船ダイアモンドプリンセス号の乗客から、新型コロナの感染が騒がれたのが2020年の2月初旬だったと記憶しています。

あれから丸3年以上時間が経過します。

その間、実にここに書ききれないぐらい、いろんなことが起きています――たとえば有名芸能人が自らの手で死を選ぶなど――。

このコラムでも「新しい時代」というワードを、所々で「だましだまし」使ってきました。
しかし、主にネット界隈で「新しい時代」という言い方は、徐々に古くなったか、新しい人の間ではほぼ使われなくなっています。

しかしその一方で「この言葉に蓋をするかのように」生きている人もいます。

人間、どんな生き方を選ぼうと自由です。特に日本という国はそういう国です。 ただ世界的な感染症を含め、私たちはとっくに(少なくとも)3年前から「新しい時代」を歩まされています。今日はそのことについて書いてみます。

  

「新しい時代」への移行期 「営業」はどう変わる?

1 「米国の満州国」として巨大な利権を作り上げた人々

 

国際金融アナリストの大井幸子氏は[1]、Vol.0397 2022.8.14発行のメルマガの中で次のような見解を示しています。

2022年7月8日、

参院選挙2日前に

安倍晋三氏が暗殺され、

満州に独自の政権

(アヘンによる利権国家)を打ち立て、

終戦後も「米国の満州国」として

日本を支配してきた、

その154年の歴史が

終了したのだと、私は感じました。

金融投資には縁はありませんが、大井氏のメルマガを愛読するのは、国際情勢にあまり疎くならないためと、元国際金融営業マンとしての鋭い視点に共感するからです。

それでも普段はサラッと読み通すだけのメルマガですが、このときばかりは公式サイトの次の記事[2]にも、思わず目をやってしまいました。

明治維新当時の列強の国際金融資本家グループを日本に手引きし、その分前をピンハネして国民の生命と財産を私物化し、巨大な利権を作り上げた一部の人々。彼らがあまりに国際感覚に疎く狂信的で私欲に走り、図に乗って列強の既得権をも踏み荒らし、「龍の髭を撫でて虎の尾を踏む」という暴作をしでかしたために、何の罪のない延何千万人もの国民が77年間の無残な戦争の犠牲となった。その一方で、戦後もこの満州人脈は戦後の高度成長の裏で、マスコミや政治を支配し続けた・・・しかし、この虚構の繁栄も終わろうとしています。今はこの事実を客観的に見つめ、日本が生き延びる戦略を考えることが重要かと思います。

(『終戦記念日 77年という節目 「グレート・リセット」に巻き込まれるのか?|グローバルストリームニュース』より抜粋)

大井氏がこの直後にあげた3冊の「優れた歴史書[3]」については、何も知りませんでした。 ただ、簡単に陰謀論として片付けてしまうことも、
「日本の明治維新が、そして太平洋戦争終戦が、国際秩序と世界史の中でどう位置づけられるのか、史実に基づいた多くの研究書が出版されており、誰でも読んで知ることができる」と、あらためて理解したところです。


[1] 大井幸子。現在、国際金融アナリストとして日本の機関投資家向けにコンサルティング、情報提供を行う。
慶應大学法学部卒。フルブライト奨学生としてスミス・カレッジ、ジョンズ・ホプキンズ大学院高等国際問題研究所に留学。
87年慶應学大学院経済学研究科博士課程修了後、明治生命保険国際投資部を経て米国ウォール街で20年近く債券調査や営業を担当する。

[2] [終戦記念日 77年という節目 「グレート・リセット」に巻き込まれるのか?|グローバルストリームニュース](https://globalstream-news.com/220814-2/?utm_source=newsletter&utm_medium=link&utm_campaign=220814)

[3] 3冊の「優れた歴史書」とは、西鋭夫氏著『新説・明治維新』『占領神話の崩壊』、ハミルトン・フィッシュ著『ルーズベルトの開戦責任』。

   

2 「グレート・リセット」への懸念

 

このコラムとしては、多少仰々しく感じる引用だったかも知れません。


それでも大井氏の記事を紹介したのは、
まさに「世界が変わろうとしている」さなかにあるからです。
言い換えると、それは「新しい時代」への移行期とも言えます。

先の大井氏が取り上げた話題に比べると、幾らか下世話にはなりますが、元電通の高橋治之氏の汚職問題も、業界をよく知る人からしたら「強制捜査が入ることなどあり得ない」と映るでしょう。
つまりこれまでなら良かったことも、今後は許されないこととなってしまうのが、「新しい時代」への移行期の特徴です。

この傾向は更に深まると思われます。

また、その一方で心配なのは「グレート・リセット」です。

「グレート・リセット」について詳しく知りたい方は、大井氏のサイト「グローバルストリームニュース」から、脚注に示した記事に[4]、それぞれアクセスしてみられると良いでしょう。

ダボス会議の議題にもなった「グレート・リセット」については、2年前に本コラムで触れたことがあります。しかし当時想像していたのと真実は違っていました。
さすがに本コラムでまたこのことに言及するには、いささか筆力に限界があります。そこで適切な参考記事を上げさせていただきました。 ご存知の方もいるでしょうが「グレート・リセット」については本も出ています。
より興味のある方は、そちらを読んでみると良いでしょう


[4] [『グレート・リセットに負けない方法』](https://globalstream-news.com/220518/)

[『「グレート・リセット」は文明を滅ぼす』](https://globalstream-news.com/220127-2/)

   

3 営業はより原始的な方法へと変わる?

 

これらの情報を目にした場合、大手メディア(NHKや民放各局)だけの情報を信じてきた人の中には、俄かに信じ難いといった気持を持つと思います。

ただ信じないは別として、世の中は確実に「新しい時代」へと変わろうとしています。

そしてそうしたなか、我々の住宅ビジネス、住宅営業もちょっとずつ変化を遂げています。

たとえば営業現場に立つ人には、打ち合わせの仕方が微妙に変わったり、現場や展示場案内の方式が全てアポイント制に変わったところもあるでしょう。そしてこれは筆者の感覚に過ぎませんが、ここから先は、より原始的な営業方法が勝つのではと考えています。

より原始的な営業方法とは、やはり展示物ではなく実際の建物を見ていただく、営業については実際の言葉、また肉質を介したコミュニケーションが残るのではないかということ。

とえば、CADで作る図面は無くならないにしても、基本設計でお見せするプラン、パースは、ハンドライティングに勝るものはないと思うのです。そして、これらを出来る住宅会社は、そのことがひとつの売りになるでしょう。
もちろんその流れで、営業マン個人の言葉による会話力、そして手紙というツールもあらためて見直されていくのだと思います。

そしてそこから築かれた信用や信頼が、今まで以上に重要になるでしょう。もちろんその信用・信頼は、長年に亘り継続することが前提(これは全ての商取引言えること)です。

皆さまはどうお考えでしょうか?

  

  

   

記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇

 

弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。

営業マンの業績アップを目的とした人事考課制度を構築するための指導、教育・助言を行っています。

また、人事考課制度を戦略的に活用し、高確率で新規顧客を獲得するための方法論を日々研究しています。