第73話 自分のやり方に共感を得ながら仕事をしていく
ナコロナ禍で見えてきた脆弱性 新型コロナウイルスで始まり、コロナ禍で暮れた2020年。 今年もまだまだ厳しい状況は続きそうです。 ワクチンが唯一の光明と言えそうですが、効果が出てくるとしても早くて年後半。 少なくとも今年いっぱいは、新型コロナと付き合っていかなけ...
あなたが本当に望む「未来」を手に入れるための、何かしらのヒントになり、ひらめきや気づき、アイディアが思い浮かぶきっかけとなれば幸いです。ぜひ、ご活用ください。(随時更新)
ナコロナ禍で見えてきた脆弱性 新型コロナウイルスで始まり、コロナ禍で暮れた2020年。 今年もまだまだ厳しい状況は続きそうです。 ワクチンが唯一の光明と言えそうですが、効果が出てくるとしても早くて年後半。 少なくとも今年いっぱいは、新型コロナと付き合っていかなけ...
ナポレオンと聖徳太子の違い 余の辞書に不可能という文字はない ナポレオンの有名な言葉です。 大言壮語、あるいは大ぼらのように聞こえますが、フランス革命後の混乱を収拾して皇帝に即位し、強力な軍事力でヨーロッパ大陸の大半を勢力下においた稀代の英雄の実績を考え...
ありがた迷惑な人の特徴 「悪女の深情け」という言葉があります。 容姿の劣っている女性ほど情が深いという意味ですが、同じ情を寄せられるのなら美人の方がいいという男の身勝手な論理で、普通は「ありがた迷惑」という意味で使われます。 ありがた迷惑な行為や人にはいくつ...
国家資格「接客販売技能士」が求めるもの ファミリーレストランやファーストフード店で、決まりきったマニュアル通りの対応に、不愉快にさせられたりイライラさせられたりしたという経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。 時には、その言葉遣い間違っているよ、と思うこと...
「のんびり屋さん」のセミの一生 前回に続いて、セミの話から始めましょう。 子どものころ、夏休みの朝にラジオ体操に出かけるとき、庭の木にセミの幼虫がはい上っている姿をよく見かけました。 ラジオ体操が終わって帰ってくると、ちょうど羽化の真っ最中。幼虫の背中が割れ...
ガリガリ亡者の愚行 子どものころ、夏休みになると、よくセミ採りをしていました。使うのはクモの巣です。 竹竿の先に、細く裂いた竹を輪っか状に突っ込み、輪っか部分にクモの巣を巻き取ってそこにセミをくっつけて採ります。 クモの巣の粘着力を利用した、よくできた採集具でし...
「逆切れ」と「あおり運転」に見る精神の幼稚さ お笑い芸人の松本人志さんは、ギャグがつまらないことを「サブイ」、面白いことを言おうとして失敗することを「スベル」という芸人言葉を広めたことで知られています。 その松本さんが、テレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあら...
「わらしべ長者」が教えるもの 昔、いくら働いても貧乏から抜け出せない青年がいました。 思い余って、観音様に願をかけたところ、「最初につかんだものを持って西へ旅をしなさい」とのお告げを受けます。 青年は、お寺の門を出たところで転んで、落ちていたわらしべを手にします...
義理人情に生きた吉良の仁吉 義理がすたればこの世は闇よ――ご存じ、村田英雄の「人生劇場」1番の歌詞の一節です。そして3番ではこう歌っています。 時世時節(ときよじせつ)は 変わろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないかおれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この...
阪神大震災地に見た「おたがいさま」の助け合い 25年前の阪神大震災発生直後、被災地では「おたがいさま」という言葉が、実際の行動とともに広がりました。 誰もが被災して、苦しく制限された生活を強いられる中、できる範囲のやさしさを〝おすそ分け〟する。 そんな雰囲気でし...
カエサルが覚悟を決めたルビコン川 「賽(さい)は投げられた」――この言葉は、紀元前49年、現在のフランスを中心としたガリアの総督を解任されたカエサル(ジュリアス・シーザー)が、共和制ローマの北の防衛線だったルビコン川を渡ったときに発したとされる言葉です。 こ...
マスクの高値転売が指弾される理由 新型コロナウイルスが国内で急速な感染拡大の兆しを見せ始めた3月中旬、国はマスクの転売禁止を打ち出しました。 違反者には「1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金」という罰則付きです。 感染拡大に先立って目立ち始めたマスクの...
海賊とよばれた男の信念 出光佐三といえば、百田尚樹のベストセラー「海賊とよばれた男」の主人公のモデルになり、映画化もされましたから、ご存知の方も多いでしょう。 民族資本の石油元売り大手「出光興産」を一代で築いた彼には、経営者として一貫した信念がありました。 それは...
ダルマさんの教え 仏教に「只管打坐(しかんたざ)」という言葉があります。 特に禅宗の一つである曹洞宗の開祖、道元の教えを指し、何を求めるでもなくただひたすら座ることを意味します。 座ることに成りきることで、体と心が一体となることを目指します。 その禅宗を中国で...
小言幸兵衛の屁理屈 江戸時代、ある長屋に「小言幸兵衛」とあだ名される大家さんがいました。 長屋の住人はもとより、店子希望者にまで小言、説教を垂れてしまうため、長屋はいつも空き部屋が埋まらない始末。 ある時訪ねてきたのは口の悪い豆腐屋。「ガキなんていうものは汚ねえし...
鍋奉行の良し悪し みなさんの周りにも「鍋奉行」と自他ともに認める人が、一人や二人はいることでしょう。 具材を入れる順番やタイミングにこだわり、ちょうどいいあんばいに火が通ったところで「ゴーサイン」を出し、こまめに火加減を調節して煮えすぎを防いで、見た目のきれ...
幕末明治の人材を多数育てた吉田松陰 幕末から明治にかけて幾多の人材を輩出した松下村塾。 長州藩を尊王攘夷でまとめて実践した高杉晋作や久坂玄瑞らは江戸幕府との戦いの中で命を失いますが、伊藤博文や山形有朋はともに内閣総理大臣を務めるなど明治新政府で枢要な位置を占め、日本の...
アタチュルクの〝独裁〟がつくったトルコ共和国 トルコといえば、16世紀の最盛期にアジアからヨーロッパ、アフリカに至る巨大版図を誇ったイスラム国家、オスマン帝国が世界史に大きな存在感を示しています。 第一次世界大戦後、オスマン家を君主と仰ぐオスマン帝国は滅び、共和国に生...
岩崎弥太郎と渋沢栄一の対立 三菱グループの創始者、岩崎弥太郎は、若いころからけっこう傍若無人で、我が道を行くという生き方をしてきたようです。 明治になって社会が急激に変化し、諸外国の影響を受けて会社組織というものが国内でも次第に固まってきた後も、社長独裁を貫きました。...
自信のない自社製品を売っている営業マン 「営業マンの44%が自社製品に自信がない」――営業コンサルタントのカーナープロダクトという会社が行った調査でこんな結果が出たことが、同社ホームページで紹介されています。 詳しく見ると、「自社の商品やサービスに自信を持って...
迅速なコロナ対策を妨げる前例踏襲の悪弊 増加に歯止めがかからない国内の新型コロナ感染。 職を失ったり閉店・休業を余儀なくされたりして収入の道が途絶え、今日明日の生活に不安を覚える人が急増しています。 医療現場は患者対応に余力を失い、医療従事者の疲弊はピークに達して...
梁山泊を一大勢力に育てた志士の多彩さ 3月の当コラムで、12世紀の中国を舞台にした北方謙三の小説「水滸伝」に触れました。 さまざまな壮士・好漢が「替天行道」の旗の下に集い宋を追い詰める活躍を紹介し、志の大切さを指摘しましたが、水滸伝のもう一つの特徴が登場人物の多彩...
白鵬やアストロズは批判され、ネズミ小僧が喝さいを浴びる理由 無観客で行われた大相撲春場所で44回目の優勝を飾った横綱白鵬。 大鵬の32回をはるかに超える優勝回数や通算勝利数など、その実績は歴代の大横綱、名横綱と言われた先達を凌駕します。 ところが、その言動はしばしば物...
清水次郎長と大沢親分に見る親分気質 昔から「親分」と称された人物はたくさんいますが、昔の「親分」には圧倒的な存在感とともに人間的な深みを感じさせる人が多いように思います。 中でも「海道一の親分」と評されたのが清水次郎長。清水湊(静岡県)に一家を構え、大政、小政、森の石...
AKB48の選抜総選挙が決める〝センター〟 中国の映像を見れば分かりますが、中国語では「〇〇センター」は「〇〇中心」と表記されます。 中心はセンター。 野球のセンターもライトとレフトの間にありますが、センターと言えば、AKB48グループの選抜総選挙を想い浮かべる人も多...
十五少年漂流記に見るリーダー像 子どもの頃に読んだ「十五少年漂流記」は、当時の私のお気に入りの1冊でした。 ジュール・ベルヌ作の冒険小説で、8歳から14歳の米英仏など出身の少年15人と愛犬だけが乗った帆船が南太平洋を漂流して無人島に漂着。 子どもたちは知恵を絞って生き...
ウルトラマンは絶対正義か 小さいころ、巨大化したウルトラマンが怪獣を相手に戦う姿に興奮したものです。 胸のカラータイマーが点滅し出すと、その興奮はさらに高まりました。 興味はいつ、いかに倒すかだけで、周囲の状況などは目に入っていなかったように思います。 ところ...
大迫選手の雄叫びの意味 見事な走りでした。 マラソンの大迫傑選手です。 東京オリンピックの代表選考会を兼ねて1日に行われた東京マラソンで、自らの持つ日本記録を21秒上回る新記録で日本人1位に入り、代表入りをほぼ確実にしました。 最後の直線、何度もこぶしを振り下ろし...
「獺祭」酒蔵会長の挑戦 酒好きの人の間では、「獺祭」という日本酒は今や、他とは一線を画したうまい酒として、かなりポピュラーなものになりました。 といっても、けっこう値が張りますし、置いているお店も限られていますから、そうそう気軽に飲めるお酒ではありません。 その「...
野村元監督が実践した「正しい努力」 戦後初の三冠王、監督としてもヤクルトを3度日本一に導き、「知将」とうたわれたプロ野球評論家の野村克也さんが亡くなりました。 出場試合数とともに通算本塁打数、通算安打数、通算打点数という打者としての主要な部門でいずれも「歴代2位」とい...
既存ルールを破壊し、変革の原動力となったeコマース 2020年も早や1カ月が過ぎ、カレンダーも2枚目になりました。 どこの会社でも家庭でも、年末に贈られたりいただいたカレンダーの中から、自分の使いやすいものや、写真や絵が気に入ったものを選んで壁に掛けていると思います。...
空き家の有効活用を通して地域の活性化も 地方都市や田舎における空き家の問題を、当コラムでも何度か取り上げてきました。 一人暮らしのお年寄りがなくなり住む人がいなくなった民家が次第に朽ち果て、衛生面で問題になったりや犯罪の温床になったりする危険性が指摘されています。 基...
20~30代でも8割近くが家を持ちたがっている・・・ 日本人は「世代論」が好きな傾向があり、昭和はこんな時代、平成はこうだったと、よく総括されます。 令和も2年に入りましたが、終わるときにはどのように評価されるのでしょうか。 そんな世代別の「生活価値観・住まいに関...
「繁栄」の子年とはいうものの・・・ 2020年は子年。十二支にはそれぞれ相場の格言がありますが、子年は「繁栄」です。 昨年の亥年の「固まる」が「草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態」、つまり、新しいステージに進むための準備期間であり、しっかりエネルギーやパワーを蓄...
言葉は難しそうですが・・・ 年の瀬には、この1年を振り返る企画が相次いで発表されます。 その中で、採用や人材育成、組織運営など企業経営に関するさまざまな情報を提供しているサイトが発表した2019年の「キーワードランキング」が目につきました。 サイトの性質上、流行語大賞...
各地で広がる「木育」の取り組み 福井県の山間部に位置する池田町に、山林をアトラクションにした「Tree Picnic Adventure IKEDA」という壮大な遊び場があります。 元キャンプ場の施設や周辺の森などを生かしたアドベンチャーパークや、谷に吊るした鋼線にぶ...
「見た目」と同時に「性能」もアップ リノベーションで生まれ変わった住宅の魅力を競う「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2019」の受賞作品が12日、発表されました。 500万円未満、1000万円未満...
絆を失った人間社会 日本では明治時代に絶滅したとされるオオカミについて知る機会がありました。 「送りオオカミ」というと、現代では親切ごかしで女性を送り、すきを見て乱暴する不埒な男という意味で使...
用地買収のカモフラージュのために使われた?住宅 ある地区で、渋滞の激しい国道のバイパス建設計画が立ち上がりました。 予定地と想定されるところには畑や空き地が点々と広がっていましたが、計画は一向に進...
「下町ロケット」は中小企業賛歌と言えるのか 池井戸潤の人気作「下町ロケット」はテレビドラマにもなりましたから、ご存知の方も多いでしょう。 宇宙科学開発機構の研究者だった佃航平が、父の跡を継いで下町...
「依頼するなら地元業者」と力説する知人の体験談 初めに、知り合いの体験談をご紹介しましょう。 マイホームを建てて15年。 吹き付け塗装の外壁に多くのひび割れが目立つようになり、塗り替えを決意。 イ...
寒さに悩まされた日本の住宅。しかし・・・ 家を木で建てることを選んだ日本では、四季の移り変わりに適応するとともに高い湿度を克服するためのさまざまな工夫が生まれました。 壁を少なくし、ふすまや障子を...
家を失う悲しみ、苦しみ 9月、10月と立て続けに日本を襲った台風は関東から東北地方、そして長野県を中心に大きな被害をもたらしました。 1階の天井まで泥水に浸かった家屋や、水の勢いでえぐられた土台と...
リーチ主将に見る統率力 メンバーが一丸となって戦える組織が強いのは、ラグビーW杯の日本代表が十分に見せてくれました。 全員が「ベスト8」という目標を高いレベルで共有していたことが大きな要因ですが、...
ラグビー日本代表が教えてくれたもの 激闘が続くラグビーW杯日本大会。 日本代表「ブレイブ・ブロッサムズ」は準々決勝で南アフリカに敗れましたが、見事、前回大会以来掲げ続けた史上初のベスト8入りを決め、世界のラグビー界に大きな足跡を残しました。 中でも、アイルランドに続い...
ノーベル化学賞の吉野さんが勧める「柔らか頭」 今年のノーベル化学賞に旭化成名誉フェローの吉野彰さんが選ばれました。 アメリカの2氏とともにリチウムイオン電池の発明が評価されたものです。 吉野さんは受賞決定後の産経新聞との会見で、研究者に必要な資質を問われ、こう答えまし...
血の小便の教え 「24時間戦えますか?」というCMがはやったのは30年前のこと。 バブル経済最終盤で、仕事も遊びもバリバリこなす〝企業戦士〟が高く評価されているような時代でした。 その後のバブル崩壊からデフレ経済の長期化の中で、仕事の価値観も随分様変わりし、こうした企...
現実に立脚した理想であれ 先月23日、ニューヨークで開かれた国連気候変動サミットで発せられた1人の少女の言葉に、世界の耳目が集中しました。 あなたたちは空虚な言葉で私の夢を、私の子供時代を奪った。 私たちは絶滅を前にしている。 なのに、あなたたちはお金と、永続的経済成...
ある外交官の信念 ラグビーW杯日本大会が先週開幕し、日本代表は開幕試合の緊張感の中、ロシアを破って好発進しました。 大会に合わせて、ラグビーに関するさまざまな情報が発信されていますが、あるテレビ番組が印象的でした。 主人公は外交官だった故・奥克彦さん。 兵庫県立伊丹高...
人生は判断の連続 株の世界にはさまざまな格言があります。 もちろん、いつの場合でもすべてが格言通りになるはずがありません。 結果として当たったときに、「やはり格言は正しい」と思い込むだけでしょう。 また、迷いを誘ったり迷いを表したりしている格言もあります。 押し目待ち...