専門コラム 第368話 「心地よさ」を求めると仕事も環境も好転する

直前のコラムで、
“服装や髪型については、
多少なりともこだわりを持ちましょう。
というのも、ファッションやヘアスタイルが決まると、
単純に心地よいからです。”
と、余談として書きました。
今日は余談ではなく、ある意味重要なテーマとして取り上げてみます。
それは「心地よさを求めると、仕事も環境も好転する」ということです。
一般に「心地よさ」とは、プライベートシーンで出てくるイメージです。
でも、ここでの「心地よさ」は、オフィシャルな場面にも使えそう。
さて「心地よさ」とは、
どこまで仕事やプライベートに影響するのでしょう。
「心地よさ」を求めると仕事も環境も好転する
「心地よい」ことで成績も変わる!
あらためて、記事の引用の続きを紹介しておきます。
そしてここが心地よいと、顔つきも変わります。
また服装が心地よいと、体型も気にするようになります。
つまり太り過ぎに注意するなど、そう言った(例えばダイエットなどの)情報が自然と集まり出します。決して収入以上のこだわりを持つ必要はありません。
ただできる範囲で、自分の目指す方向性を求めましょう。
すると、ウソのようですが、営業成績も変わってきます。
繰り返しますが「心地よい」ことで成績も変わると言っています。
これは経験からも言えていること。
信じていただいても問題ありません。
つまり、ここでの「心地よい」とは
プライベートだけでなく、全てに応用できそうです。
そしてこれから書くことは、
心地よいことをすることが、仕事や生活全般にも広く影響するのではという
個人的な考えです。 (あまりそういうものに興味がない場合は、
ここでページを閉じられても良いでしょう。)
語るのに致命的な二人が互いに求めたものとは?
ここで、いちばん分かりやすい自身について見ていきましょう。
筆者は、自分の性格について、古い友人に聞いたら、
全員が口を揃えて「営業向きではない」と答える自信があります。
というのも性格はともかく、私は話すことが大の苦手です。
話しすことが好き・嫌いという以前に、
自分の意思を上手く伝えられないのです。
“語ることが命の営業マン。
『誰でも簡単に結果を出せる!反復アプローチのススメ[1]』から抜粋
自分の意思を伝えられないというのは致命的な欠点でした。
つまり私は、まったく営業に向かない人間だったのです”
このコラムで度々紹介している小野博史氏。
彼もたしか言葉に持病のようなものを抱えていたと思います。
私もそれに近い話下手です。
そして自在に語れない僕たちが求めたのは、
お互いにニュースレターです。
筆者は小野氏のこのページに出会う前に、
すでにニュースレターを書いていました。
ただこのページには、共感できることが山ほどありました。
特にその中でも、自分も話し下手であったこと。
しかしその欠点を跳ね返し、克服してみたいという思いです。
そんなこともあって、このページを何度となく読み返し、
そしてニュースレターのスタイルは違えど、多大な影響を受けました。
そしてここからは、個人的な思いです。
燃料屋の営業として、小野氏は間違いなく「心地よくない」ゾーンにいたはずです。
しかしニュースレターを作って発信するようになってからの小野氏は、
明らかに「心地よい」ゾーンの人に変わっていた。
このことから、人はどんな困難な環境も、
努力次第で「心地よい」ゾーンに移行できるということ。
事実、ここで見せる小野氏の変貌は、まさに“水を得た魚”です。
そしてもう一つ大事なことがあります。
それは「心地よさ」を求めると、
人は仕事も環境もステージが上がります。
小野氏は燃料屋の営業として成功しただけではなく、
異業種の注文住宅も、ほぼ同じ方法で売りました。
そしてその後は、コンサルタントとして活躍しています——彼は絶対に表舞台には出てきませんが、現在もコンサルタントとして活躍されていることは間違いありません。
そこで皆さにも提案したいのです。
それは、自分にとっての「心地よい」ゾーンを見つけることです。
営業とは自分の「心地よい」感覚に気づくこと
人にはそれぞれの「心地よい」ゾーンがあります。
営業の場合、いちばん簡単な「心地よい」ゾーンに触れる方法が
冒頭にも書きました「服装や髪型」。
要は「身だしなみを整える」ことです。
昔から、おそらく世界中で言われることが、この身だしなみです。
それはなぜか。
身だしなみを整えると、人間関係をはじめ、
仕事の面でもあらゆることが好転するからです。
そのことに、昔の人は気づいていたのでしょう。
また何と言っても、身だしなみを整えた本人が
ご満悦ではありませんか……
ところが戦争などを経験した日本人は、
身だしなみを整えることに、どこか否定的な、
また「軟弱」といった感情を持ってしまった。
そして、幸せになることにも否定的になってしまった。
もしそうだとしたら、
正すことはそこではないでしょうか。
たとえば、全ての営業マンが
私や小野氏のような、語るのに致命的な欠陥を抱えてはいません。
逆に彼らにとっては、書いて伝えるより、口で伝えたほうが
「心地よい」のかもしれません。
私たちはお互いの「心地よい」について、
もっと神経質になったほうがいいでしょう。
また各人の心地よさがどういうものか、
思い出したほう良いでしょう。
長く営業を続けている方は、
すでにそのことに気づいている人もいるでしょう。
営業とは、自分自身の「心地よい」感覚を知ることだと。
そして、そのことで受注額を増やし、ビジネスを拡大できるなら最高ですよね。