専門コラム 第312話 あなたにとっての「サブカルチャー」ココロのありかは何処?
文章について「雑感めいたもの」を書いてみることで始まった前回のコラム。
筆者は作家の村上春樹氏の言葉を借りて、文章をうまく書くには「たくさん本を読むこと」が必要とし、特に彼のように息の長い作家であるためには、そのことは外せない要素としました。
ただ村上氏みたいな職業作家を目指さない方にとって、「たくさん本を読むこと」は必要だけれど、それに代わるモノとして、筆者の独断で何らかのサブカルチャーとの関わりを取り上げました。
そして続編では、「何らかのサブカルチャーとの関わり」について、もう少しわかりやすく(このテーマは結構難しく、理解不能の方もいると思いますが)深掘りできればと思います。
筆者の身勝手な雑文に、お付き合い願える方だけ、読んでいただければ幸いです。
あなたにとっての「サブカルチャー」ココロのありかは何処?
サブカルチャーとは帰宅部のようなもの
では手始めに、ここで言うサブカルチャーについてもう少し明らかにしておきましょう。
少し前の投稿で、筆者はこんなことを書いたことがあります。
人間的にみたら魂の修行に見えますが、魂のレベルでみたら借金の返済も、勉強や遊びでしかありません。
実は魂のレベルでいうと、地球は学校や遊園地と変わりません。つまり我々小学生にとって、教育や遊びは人間の成長のために必要なこと。それと同じレベルのことなのです。
自分たちのことを小学生とするかどうかはさておき、地球に生まれた人間は、ここでの生活も学校や遊園地と変わらないものと、筆者は言っています。
まあ呆れた論理ですが、ここで言うサブカルチャーの説明にとってはとても都合のいいロジックとなります。つまり何を言いたいかというと、「たくさん本を読むこと」はある意味、学校の文化部に相当し、サブカルチャーは帰宅部がかまける事なのです。
皆さんの頃は、帰宅部というものが許されない時代だったかもしれませんが、それより少し前の世代では、帰宅部というものが堂々と許されたこともあったのです。
ただ帰宅部ですから、やるテーマは生徒によって様々です。
塾や予備校に通っていた生徒もいれば、家に帰ってバイトに精を出す者、また、夕方からジャスクラブに入り浸り、若手ミュージシャンの演奏を聴きまくっている者もいました。
要は同じ時間を部活動でスポーツで汗を流す者もいれば、次世代の最先端ジャズを吸収する者もいたということです。
同じ高校生ですが、この差は大きいと思います。 そして、こう書くと、サブカルチャーの意味がどういうことだか、大まかにイメージできたのではないでしょうか。
意識しているサブカルは、ここで言うサブカルではない!
「たくさん本を読むこと」がメインカルチャーだとすると、筆者にとってのサブカルチャーは、魂にとっての文化部、つまり帰宅部といっていい。
でもそのサブカルチャー、いつも意識しているわけではありません。
先回の投稿で最後のほうに、筆者はこんな言葉を残しています。
そして皆さんにも、意識している・していないという違いはあっても、それぞれのサブカルチャーがきっとあります。そして、そのサブカルこそが、人生を豊かにし、文章を書く人の広い意味での財産となります。
もっとハッキリ言うと、僕等それそれのサブカルチャーというのは、実は普段その存在を主張するものではないようです。
僕の場合がそうです。
竹内まりあの歌が、自分にとってのサブカルチャーと気づいたのは、ごく最近のことでした。
それは僕自身の高校時代の思い出みたく、普段は蓋をしっかり閉じて、不意に現れないよう十分注意しているんです。ただどこかで、突然顔をもたげてくるのです。
逆に、自分が意識しているもの(漫画やアニメ、アイドル等)は、いわゆる普通に言うサブカルチャーで、ここでいうサブカルチャーではありません。 なぜならいま、これを書きながら、ここで言うサブカルチャーを、仕舞うべき場所へ大事に保管しているからです。
記事提供:経営ビジネス相談センター(株) 代表取締役 中川 義崇
弊社は、日本で唯一の『営業マンのための人事考課制度』を専門的に指導するアドバイザリー機関です。
営業マンの業績アップを目的とした人事考課制度を構築するための指導、教育・助言を行っています。
また、人事考課制度を戦略的に活用し、高確率で新規顧客を獲得するための方法論を日々研究しています。