専門コラム 第72話 植物の力に癒される。球根の水耕栽培
気付かないうちに、不安や焦燥感にとらわれていると感じるとき。
力強い生命力にパワーをもらえる、お花を育ててみませんか?
とは言えまだまだ寒い季節、まずは室内で手軽に始められる水耕栽培はいかがでしょう。
土を使わないので、初心者さんや虫の苦手な方にも安心。
カラフルな色と香りで、ひと足早い春を感じてみましょう。
植物の力に癒される。球根の水耕栽培
1. 水耕栽培の魅力
水耕栽培は、昨今注目される手軽な室内栽培法。忙しい私たちに嬉しいメリットもいっぱいです。
<水耕栽培のメリット>
- 土を使わず手軽に始められる
- 虫や土埃が発生しないため、衛生的でキッチンやダイニングでも栽培できる
- 水やり不要で旅行中も安心
- おしゃれなインテリアになる
特に秋・冬~春にかけて楽しめる、球根の水耕栽培はこの時期だけのお楽しみ。
花が咲くまでの成長過程は、日々の小さな楽しみにも繋がります。
2. おすすめの球根と準備・お手入れ
真冬の水耕栽培用の球根は、花芽がついて根が延びているものも多く、一から育てる手間が省けます。
おすすめは、草丈の短いヒヤシンスやクロッカス。
チューリップやムスカリに比べて葉も短く扱いやすいので、初心者さんにも育てやすいですよ。
<準備するもの>
- 球根(土植えの場合は土をしっかり落とす。花芽のついたものがおすすめ)
- ガラスや陶器素材のお好きな容器
<お世話のコツ>
- 水替えは2~3日に1回ほど
- 水は球根の底が少し浮く程度に
- 日当たりの良い明るい場所で保管
基本的に必要なのは、球根と容器だけ。準備もお手入れも簡単なので、思い立ったらすぐに始められますね。
3. アイデアしだいで飾り方いろいろ
最近はおしゃれな専用容器もたくさん出回っていますが、家にあるタンブラーやワイングラスなどで代用しても違った雰囲気を楽しめます。
倒れやすい球根は100円ショップのワイヤーを使って支えたり、容器の底にビー玉や小石を敷き詰めてあげるのも、花房が重い植物も倒れにくく有効です。
またチューリップやムスカリなど、小さな球根を複数使う場合は、深さのある容器でまとめて育てるのも楽しい飾り方。
切り花よりもずっと長く楽しめますし、リボンをかければちょっとしたプレゼントにも最適ですよ。
いかがでしたか?
日々成長する姿がとても愛おしい球根の水耕栽培。
中でもヒヤシンスの香りには、リラックス効果や睡眠効果もあると言われています。
「落ち着かない日々が続いて少し疲れ気味」という方は、そんなお花の力を借りてみるのも良いのではないでしょうか。
もともと技術的なことが大好き。
前職は医薬品の工程設計や設備設計に携わり、実際にモノづくりの現場を経験しています。また、技術資料も日常的に制作していました。
そこで培った解析力をもとにお客さまの会社や製品の技術的な良さ、魅力をわかりやすく整理し、デザインを通して発信いたします。