専門コラム 第61話 スローな時間を。自宅でキャンドルナイト
以前の閉塞的な時期に比べ、新しい働き方やライフスタイルの変化に対応し続ける現代。
自分では気づかないうちに、疲れがたまっていませんか。
そんなときは少しだけ歩みを止めて、自分に向き合う時間を作ってみましょう。
今回はそんな方に知ってほしい、自宅でできる「キャンドルナイト」についてご紹介いたします。
スマホを閉じて、電灯を消して。
思い思いの時間を過ごしてみませんか。
スローな時間を。自宅でキャンドルナイト
1. キャンドルナイトとは?
2001年にカナダからはじまり、今では世界中で行われる「キャンドルナイト」。
夏至と冬至の年2回、電灯を消しキャンドルを灯すことで、地球温暖化防止や環境問題を考えることを目的にスタートしたスローライフ・ムーブメントです。
日本でも2003年から「100万人のキャンドルナイト」として、東京増上寺や東京タワー、各地のホテルやカフェなどでさまざまなイルミネーションイベントが毎年行われています。
このようなイベントは、環境保全等だけが目的とされているわけではありません。
それぞれがキャンドルを囲み、じっくりと自分に向き合い未来を考えること。
そして心の豊かさや人とのつながりを感じ、みんなで持続可能なやさしい社会を作っていくことを目標とされています。
2. 自宅でキャンドルナイトを楽しもう
キャンドルナイトは、イベントに参加しなくても自宅で充分楽しめます。
たとえば、キャンドルの灯りだけで楽しむ夕食や食後の団らん。
夜の庭のガーデンテーブルにランタンを灯せば、キャンプのような非日常感も味わえるでしょう。
また子どもたちと一緒なら、停電や災害時のシュミレーションにもなります。
これを機に、この日の意味を改めて考え、自分たちに何ができるのか話し合ってみるのも有意義な時間にすることができますね。
大人だけで過ごす夜なら、お気に入りのワインやチョコレートを用意して、ゆったりと考えを巡らすのもいいですね。
電気のない、スマホのない自分と向き合う時間。
キャンドルの揺らぎが、きっと心に落ち着きとゆとりをもたらしてくれるでしょう。
3. エコなオリジナルキャンドルを手作りしてみよう
キャンドルナイトを楽しむのに、特別なものは必要ありません。
身近にあるもので簡単に、エコでおしゃれなキャンドルを手作りしてみませんか。
<エコキャンドルの作り方>
材料:
- 天ぷら等で使用した廃油(濾しておく)
- タコ糸 容器の底につく長さ
- 天ぷら油凝固剤
- ぺットボトル
- 空きビンや空き缶などの容器
手順:
- ペットボトルに廃油と凝固剤を入れ、沸かしたお湯の中で溶かす。
- 好みの容器に割り箸や鉛筆に固定したタコ糸をたらす。
- 容器に廃油を流しいれ、固まるまで冷まして出来上がり。
いかがでしたか?
キャンドルに色を付ける場合は、クレヨン等を一緒に溶かせば好みのカラーが作れます。
またエッセンシャルオイルやハーブを混ぜれば、香りの良いアロマキャンドルに。
容器は家にある空きビン、卵の殻、レモンやオレンジの果肉を繰り抜いた皮を利用するなど、アイデア次第でアレンジは無限大です。
ぜひ今年の夏至は、手作りのキャンドルでスローな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
もともと技術的なことが大好き。
前職は医薬品の工程設計や設備設計に携わり、実際にモノづくりの現場を経験しています。また、技術資料も日常的に制作していました。
そこで培った解析力をもとにお客さまの会社や製品の技術的な良さ、魅力をわかりやすく整理し、デザインを通して発信いたします。