専門コラム 第46話 新定番のインテリアスタイル「JAPANDI」①
シンプルで機能的なデザイン、ぬくもりのある木の質感が魅力の北欧インテリア。
古くから木に親しんできた日本人にとって、なぜか惹かれるスタイルです。
「新築や模様替えを機に取り入れてみたい」と思う方は少なくないですが、すっかり定番でもあるため、似たような雰囲気になりがちではないでしょうか。
そこで今回は、海外で火のついた大人の北欧スタイル「ジャパンディ」について2回に分けてご紹介します。
人と差をつける新しいインテリアをお探しの方は、ぜひヒントにしてみてくださいね。
新定番のインテリアスタイル「JAPANDI」①
1. 次世代の新定番スタイル!ジャパンディとは?
「ジャパンディ」は、スカンジナビアンスタイルとジャパニーズスタイルを融合させたインテリアスタイルです。
主に海外を中心に注目されていましたが、2021年にピンタレストのトレンドインテリアに取り上げられたことをきっかけに、日本でも徐々に広がりを見せています。
特徴としては、北欧のシンプルで機能的なデザインに加え、味のあるディティールやミニマムさのある日本スタイルをミックスしている点があげられます。
また、土に帰る自然素材を多用するのも特徴で、昨今のサステナビリティなライフスタイルも手伝い、次世代の定番スタイルになるとも考えられています。
全体的な印象としては、北欧のまったりとした居心地の良さを表す「ヒュッゲ」に、日本の「わび・さび」を合わせたような落ち着いた雰囲気を持っています。
長いおうち時間を過ごすため、ときにはリラックス、ときには精神を静め集中できる場所に。
そんなニーズから登場した新しいインテリアスタイルなのです。
2. ジャパンディはどんな人におすすめ?
和のテイストを帯びた「ジャパンディ」は、私たち日本人にこそ取り入れやすいインテリアスタイルでもあります。
たとえば、こんな方には特におすすめです。
・今の北欧インテリアをベースに模様替えをしたい方
・シックな海外インテリアが好きな方
・シンプルやミニマムなスタイルが好きだけど、地味になるのは避けたい方
・木を使ったナチュラルテイストや和モダンテイストが好きな方
・リビングに隣接した和室がある方
3. ジャパンディスタイルのポイントは5つ
ジャパンディはゆったりとした寛ぎ感がありながら、無駄なものを省いたミニマムさや自然素材の持つ素朴さや趣が特徴です。
ポイントを押さえれば意外に難しくなく、日本で手に入れやすい小物や雑貨が使えるのも嬉しい魅力。
次はインテリアに代表されるポイントをあげてみましょう。
1.淡い色やアースカラーを使う
ニュートラルカラー、あたたかみのあるアースアラーなどの淡色、淡い色の木色
2.自然素材を使う
麻や綿、和紙、イ草や竹、表面に立体感のある木肌、テラコッタや焼き物など土を感じさせる自然素材
3.ミニマムな形状やデザイン
すっきりしたライン、流線型、装飾をそぎ落としたシンプルデザイン、背の低い家具
4.ゆったりとした余白を楽しむ
家具や装飾を置き過ぎず、空間に余白を残しその余韻を楽しむ
5.趣やディティールのある小物や雑貨
ハンドクラフトなどのあたたかみのある雑貨や小物、「わびさび」を感じさせる趣のあるもの
ジャパンディには、明るさのある色彩に自然素材の風合いや手触りなど、心落ち着く要素がたくさん。
古さや枯れたものから感じる趣など、日本ならではの美意識も取り入れます。
家で過ごす時間が多くなった方にも、心休まる空間を作れるでしょう。
次回はさらに詳しく、似合う家具や照明、装飾などをあげながらジャパンディの取入れ方をご紹介いたします。
また、海外のウェブサイトやSNS上では「#japandi」で幅広いスタイルのお部屋が見れます。
気になる方は、お気に入りのジャパンディスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。
もともと技術的なことが大好き。
前職は医薬品の工程設計や設備設計に携わり、実際にモノづくりの現場を経験しています。また、技術資料も日常的に制作していました。
そこで培った解析力をもとにお客さまの会社や製品の技術的な良さ、魅力をわかりやすく整理し、デザインを通して発信いたします。