専門コラム 第121話 鹿児島の人気工務店「ベガハウス」の魅力とは??
クオホームの本田氏曰く、工務店業界はある種の二極化が進んでいるとこのこと。
どういうことかというと、同じ工務店でも、年単位で待つことになる工務店と、待たずに仕事に取り掛かれる工務店です。
お分かりのとおり、年単位で待つことになる工務店は繁盛している工務店です。
鹿児島の人気工務店「ベガハウス」も、前者の繁盛工務店のひとつと考えて間違いないでしょう。
筆者が同社を知ったのは、国土交通省のZEHが盛んだった頃、「鹿児島にベガハウスと言う優秀な工務店がある」と言うことを聞きました。
そして二度目は、ことしの 10 月のこと。
株式会社ベガハウスの書籍『暮らしを建てる[1]』(建築資料研究社 2020/9/30)という書籍の刊行を、クオホームの本田さんが動画[2]でアナウンスしていました。そのとき、本田さんとのやり取りの明るい印象が心に残っています。
設計の質の高さや建物のユニークな点で、注目すべきことの多いベガハウス。ここでは同社の魅力についてみていきます。
なおベガハウスの魅力を手早く体感したい方は、YouTubeチャネル『鹿児島で注文住宅ならベガハウス』にアクセスしてみましょう。
[1] 株式会社ベガハウス (著)『暮らしを建てる』(建築資料研究社 2020/9/30) 暮らしを建てる ベガハウスの家づくり | 株式会社ベガハウス, 内田みえ |本 | 通販 | Amazon
[2] 30年先を考える家づくりを説く【暮らしを建る】 https://www.youtube.com/watch?v=xBa3QUX4OJA
鹿児島の人気工務店「ベガハウス」の魅力とは??
ベガハウスの家に見る「吉野家」の牛丼と共通した普遍性
ベガハウスの魅力は上げればキリがありません。
ただ詰まるところ、同社の魅力は家そのものと、アフター制度にあるでしょう(同社の「アフター制度」については 3 つ目のチャプターでまとめて書きます)。
言い換えるなら、ベガハウスの家そのものがお客様を惹きつけます。
仮にベガハウスが集客の仕組みを失い、ゼロからスタートせざるを得ない状況になったとしましょう。
そんな状況でも、ベガハウスは見学会が可能な現場ひとつあれば、立ち所に会社を再生できるのではないでしょうか。
それだけベガハウスの建物は、顧客のライフスタイルを考え抜いた、世界に一軒しかない家だからです。
また、それと同時に、ベガハウスの家には固有の普遍性があります。
そこには、先日もメルマガ【家づくり小話】で触れていた、吉野家の牛丼と共通する部分を感じます。
吉野家の会長、安部 修仁氏の
1日1,000人の顧客を
獲得するために
毎日来店しても
飽きのこないテイストを
目指したと…
という言葉を受けて、代表の大迫氏は自身のメルマガの中で次のような言葉を残しています。
家はシンプルに
動線よく、使いやすく。
家具や絵や置物など
すぐに変えられるもので
時代にあったテイストにする。
仮にベガハウスが若い夫婦だけを狙っただけの家なら、これだけ多くのファンを惹きつけられなかったでしょう。
でも、こんなところにもベガハウスの家の魅力は存在しています。
ベガハウスの家づくりの理念
2 つ目のベガハウスの魅力は家づくりの理念です。
ウェブサイトを見ていただくと、ベガハウスの家づくりの理念は「3 つのクレド(約束)」として紹介しています[1]
[ 約束 1 ] 完成してからが本当の家づくり
[ 約束 2 ] 意義・価値・やりがいのあるものづくり
[ 約束 3 ] 家づくり・人づくり・未来づくり
なおクレドとは「約束」のほかに「信条」「行動指針」などの意味を持つラテン語で、近年日本でも経営理念に代わる言葉として定着しています。
では経営理念(また企業理念)とクレドの違いは何でしょう。
これは一般社員から見たら、前者の経営理念は、どちらかと言うと「作られたもの」「与えられたもの」です。
これに対し後者のクレドは、経営陣はもちろんですが、従業員の考えも網羅したものです。
簡単に言えば、クレドは(おそらく)全社員が一枚岩になって決めた、顧客への「約束」です。
ベガハウスではこのクレドに、自社の設計士思想や家づくりの姿勢が詰まっています。
ちなみに[ 約束 1 ]からは、
生涯にわたって住まいづくりのパートナーとなれるよう、アフターコミュニケーションを大切にしていきます
[ 約束 2 ]からは、
ひたむきに、実直に向かっていける仲間と、家づくりに励んでいきます
そして[ 約束 3 ]からは、
人と空間と将来にしっかりと目を向け、しあわせに通じる家づくりに努めていきます
との言葉が印象に残ります。
皆さんも時間があれば、じっくり読んでみるといいでしょう。
とても素晴らしいクレドです。
[1] 家づくりの理念|鹿児島の家づくり、注文住宅ならベガハウス https://www.vegahouse.biz/feature/philosophy/
「施主邸見学会」と、それを可能にする「ベガイク」というアフター制度
3 つ目は「施主邸見学会」と「ベガイク」です。
施主邸見学会はベガハウスだけのものではありません。
本コラムでも折衝中のお客様にOB宅の現場をお見せすることを、筆者の経験から勧めています。
ただこれができるのは、折衝中のお客様です。
しかしベガハウスの施主邸見学会は、特定の折衝客だけに限定していません。
必ずアポを取りますが、ベガハウスを検討候補としている方に向けて内見会を実施しています。
これができる工務店は、ある程度限られるのではないでしょか。
ベガハウスの場合それが可能なのは、「ベガイク」という8 ヶ月毎の定期アフター訪問がるからです。
代表の大迫氏も「ベガイク」があるから、引き渡してから10年以上経過するOBさんとの関係性も維持できていると話しています。
「確かな品質をそなえる住まいの引き渡しは、末長いおつきあいのスタートに過ぎません」という「3 つのクレド(約束)」にある[ 約束 1 ]の言葉を、我々も忘れてはいけません。
ハウスメーカーも工務店も、アフターが疎かな会社、また担当者だけに任せている会社は、すでに終わっています。
何故ならアフターは基本的に、スタッフ全員で知恵出して取り組むものだからです。
以前にも書きましたが、この業界の人は変なプライドがあるのか、アフター工事を大切にしません。
しかしアフターに力を入れるだけで仕事は好転し、うまくすれば、ベガハウスのような勝ち組工務店になれるのです。
皆さまの健闘を祈っております。