専門コラム 第48話 ニュースレターのまとめ
まだ書き漏れている部分もありますが、これまでニュースレターについては全部で6つのコラムを書いて解説してきました。
そして今回は、まとめとして締めの記事を書いてみたいと思います。
一旦ここで、ニュースレターについて基礎解説を終了します。
ただしこのテーマは奥が深いので、また時折、レター全般の記事は上げていこうと考えています。
もちろんニュースレターに興味が「ある方」も「ない方」も、引き続き本コラムを楽しみにしていただけると幸いです。
ニュースレターのまとめ
ニュースレターは無理してまで書かない!
ニュースレターはおすすめの販促ツールなのですが、それでも合わない人は絶対いるでしょう。
逆に合わない人の方が、多いとも考えられます。
その場合は、もちろん無理にニュースレターを続けなくても結構です。
何故なら、ニュースレターは「ある程度反応があるから」続けられるからです。
幸いニュースレターはブログとは違い、最低でも百記事、いや数百記事続けなければ、反応が得られない性質の読み物ではありません。
たった1、2本程度続けただけで、反応が得られる場合もあります。
実際使っている方の中には、しばらくニュースレターをやってみたけれど、反応が得られず途中でやめてしまった。
ただ、あるきっかけで再度試してみたら、すぐ反応が出たという方もいます。
逆に無理して続けて反応がイマイチの方、嫌々続けている方は、いっそのこと、ニュースレターの発行を一度ヤメてみることも必要です。
そうしないと過去の苦い経験が邪魔をして、レターの発行を再度挑戦する気概も奪ってしまうからです。
ニュースレターは無理に続けるものではありません。
やってみて「何かが違う」と感じたら、あっさりヤメておくのも一つです。
そして再度ニュースレターを書いてみたいと思えたら、その時が本当の「始めどき」かもしれません。
レターの内容は自分の興味あるテーマに絞っても大丈夫
ニュースレターでいちばん避けたいことは、発行のタイミングが遅れることです。
前の記事でも解説しましたが、発行のタイミングが遅れることは「ザイアンスの法則」に影響します。
つまりニュースレターの「単純接触効果」が薄れてしまいます。
これではどんなに良いレターを届けても、その効果は半減してしまうでしょう。
ただこのとき問題になるのが、レターのテーマの選択です。
分かりやすく言うと「ネタ切れ」しないということです。
書籍やブログを見ると、なるべく顧客の視点に立ち、「顧客に寄り添うテーマ」を選びましょうと書いてあります。
しかし経験から言うと、ニュースレターに限っては全くそんなことはありません。
レターの内容は、発行者の興味あるテーマに絞っても何ら問題ありません。
たとえばクルマが好きな人なら、クルマに関する記事は書けるはず。
もちろんお持ちのマイカーについての記事でも構いません。
またクルマ好きなら、敷地の駐車スペースの確保について、少なくともワンコラムぐらいはコメントできるでしょう。
そうやって自分の趣味について記事をまとめても、一向に問題ないのがニュースレターの利点です。
顧客の多くがニュースレターに求めるのは情報の質より、営業マンの為人(ひととなり)です。
そして忘れてはいけないのは「ネタ切れ」せず、かならず3、4週間以内でレターが届くことなのです。ここを勘違いしてはいけません。
ちなみに筆者の場合は、営業で使用している6穴バインダー(つまり個人的なシステム手帳)についてのレターを、実写真を交えて書いたこともあります。
このとき本編では住宅について一切触れませんでした。
個人的なニュースレターなら、そんな回があっても良いのです。
時には飛び込み訪問をしてみる
ニュースレターで集客、見込みの育成がうまく軌道に乗り始めると、普段やらなくなった訪問活動をやってみたくなってきます。
そんなときお勧めしたいのが、好きな地域を限定して飛び込みで歩いてみることです。
ニュースレターで小さな成功を成し遂げると、不思議とこれまで厳しいと感じただけの飛び込み訪問が、俄然楽しくできるようになります。
そして、このとき用意して欲しいのがニュースレターのバックナンバーです。
飛び込みの目的は、住宅の計画の有無を聞くというより「このような情報紙を毎月無料で発行していますが、試しにお読みいただけないでしょうか」とニュースレターの新しい読者を見つけることに注力します。
はじめは難しいかもしれません。
しかし上手くいけば、新築の見込みとニュースレターの新規読者を同時に発掘できます。
こうして特定の地域を開発する(新規客を見つける)ことが「狩猟型」ではなく「農耕型」営業の方法です。
ニュースレターは「農耕型」営業にも活用できるツールなのです。
以上、ニュースレターについて色々書いてきましたが、今後も折に触れ、またレターの魅力について書いていければと考えています。