専門コラム 第41話 ニュースレターの書き方・始め方②
どんなにニュースレターが最高のマーケティングツールだからと言っても、所詮人間が書くレターです。
その効果の程は個人差があり、成果もまちまちです。
そのため「どうしたら高い確率で反応が得られるニュースレターが書けるか」は、これからレターを書いてみようという方には気になるテーマではないでしょうか。
この記事では(または次号も続いて)、反応が取れるニュースレターについて考察しています。
なお住宅営業がニュースレターを書いた場合の反応の現れ方について、お知らせしておくと、
- 電話でメールでの問い合わせ件数が増える
- 完成見学会等のイベントの来場者が増える
ことが大多数です。
特に完成見学会では、自分のリスト客が再来場してくれることが、とても楽しみになってきます。
ニュースレターの書き方・始め方②
ニュースレターのお手本
ニュースレターの力を知ってもらうためにお伝えしているウェブページに、
http://www.drtool-1.com/honpen/
があります。
このウェブサイトは、小野博史という当時無名のマーケッターが作成したもの。
そしてこのサイトは、彼がオリジナルニュースレターの販売を目的とした一種のランディングページです。
このウェブページは2000年代初頭に作られたものと思いますが、作成・公開されたときから全く手を加えていません。
そのため今から考えると、多少古さを感じますが、文章そのものは今も変わらず秀逸の出来です。
このウェブページができる前からニュースレターは発行されており、また実物のニュースレターをたくさん目にしていました。
しかし集客にもニュースレターを活用できることに気付かされたのは、小野氏のアイデアがはじめてです。
その時から、この人の動向に注目していました。
また当時活躍していた多くのコンサルタントも、彼のページに注目したのでしょう。
彼の作ったまさに「お手本のようなニュースレター」を、多くの工務店で見かけるようになりました。
小野氏が推奨する「奥さんの生活に役立つ情報」主体のニュースレターとは?
彼が推奨するニュースレターの内容は、ズバリ「奥さんの生活に役立つ情報」です。
これについては「燃料会社(小野氏が現役当時勤務していたのが長野の燃料会社でした)の情報紙に料理や節約術の話題が入っているの?」と思う方もいるでしょう。
それは書くネタが切れて、ニュースレターを発行できなくなるリスクを避けるためです。
また燃料会社の主なターゲットは、家計を預かる家庭の主婦です。
そのため「奥さんの生活に役立つ情報」として、ニュースレターに料理や節約術の話題を載せたのです。
そのこともあると思いますが、下手にコンサルタントが入った住宅会社にみられるのは、生活情報主体の「お役立ちニュースレター」です。
しかし彼のニュースレターは、何も料理や節約術だけを話題に選んだのではありません。
「毎月の情報紙の中で、商品の正しい選択基準をワンコラムだけ書きます」とあるように「商品の正しい選択基準」についても、キチンと書くことを推奨しています。
つまり「奥さんの生活に役立つ情報」プラス「商品の正しい選択基準」が、小野氏が推奨するニュースレターという訳です。
なお小野氏が運営したドクターツールによるニュースレターの雛形は、下記のサイトにまとめてあります。
http://drtool-1.com/hinagata.html
ジャンルが注文住宅ということでネタはほぼ尽きない
それでは筆者の書くニュースレターとはどうだったか言うと、(前の記事を参考にしていただくと良いのですが)住宅に関する様々な情報(ローンや建築まで幅広く扱う)を見開きページにまとめたものです。
そして1ページ目は、近況報告や日頃感じていることなどを思いのまま綴っていました。
そしてラストの4ページ目ですが、「編集後記」のほかは毎回変わらない内容になりますので、用意していたテンプレートに多少手を加える程度となります。
筆者の場合は、扱うジャンルが注文住宅ということもあり、金融から建築まで幅広いことで、ネタはほぼ尽きません。
また「奥さんの生活に役立つ情報」については、多くのほかのニュースレターが既にやっていたため、それと被るのがどうしてもイヤでした。
そのため筆者のものは「コアかも知れないけれど随分と奥様を無視した」ニュースレターでした。
ただ筆者のニュースレターはお蔭さまで、そこそこ首尾よくお客様とのつながりに貢献しました。
そのため筆者の場合、ニュースレターの書き方で悩んだことがありません。
今回はニュースレターの書き方について2パターンの例を上げていますが、大事なのは誰も真似できないオリジナルニュースレターとは、決して突飛な発想から作り上げたものではないようです。
では成功するニュースレターとは「何が決め手」になるのでしょうか?
次号も引き続き「反応が取れるニュースレターが書けるか」についてまとめてみます。